1 . 低血圧
×不正解
腎臓は血圧を上昇させるホルモン=レニンがあります。レニンは輸入細動脈の壁にある傍糸球体細胞から分泌され、血中にあるアンギオテンシノーゲンをアンギオテンシンⅠに変換します。その後いくつかの過程を経て副腎皮質からアルドステロンが分泌される事で腎臓からのナトリウムの再吸収を促し、循環血液量が増加する事で血圧を上昇させます。
慢性腎不全ではそのレニンが過剰に分泌されるため、循環血液量が増加した状態なので、高血圧になります。よって、不正解です。
2 . 低リン血症
×不正解
腎機能が低下するとリンが尿から排出されず、血液中のリンの値は高くなります。高リン血症になるので、不正解です。
3 . 低カリウム血症
×不正解
腎機能が低下するとカリウムが尿から排出されず、血中のカリウム値が高くなります。よって、高カリウム血症になるので、不正解です。
4 . 低カルシウム血症
○正解
腎臓はビタミンDを活性化することで腸から血中へのカルシウムの吸収を促します。しかし、慢性腎不全になるとその機能が低下するため、血液中のカルシウムの値が低くなります。よって、低カルシウム血しょうになるので正解です。
5 . 代謝性アシドーシス
○正解
体内では多くの酸性の物質を作っています。それを呼吸や尿を酸性にすることで排出して体の状態を均衡にしています。
慢性腎不全で尿が排出できなくなると、体が酸性に傾くため、代謝性アシドーシスといわれる状態になります。よって、正解です。