「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」は配偶者からの暴力に係る通報、相談、保護、自立支援等の体制を整備することにより、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護を図るために制定された法律です。
1 . 離婚調停の支援
×不正解
離婚調停の支援はこの法律では行われません。
2 . 成年後見制度の利用
×不正解
成年後見制度とは、成人で、判断能力が不十分な人(認知症、知的障害者など)を守る制度です。判断能力が不十分なため契約等の法律行為を行えない人を後見人が代理で必要な契約をしたり財産を管理したりして該当者の保護をします。
今回の法律では該当しません。よって、不正解です。
3 . 保健所による自立支援
×不正解
配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律では配偶者暴力相談支援センターがその役割を担います。
内容は、就業の促進、住宅の確保、援護等に関する制度の利用等について、情報の提供、助言、関係機関との連絡調整その他の援助です。
4 . 婦人相談員による相談
○正解
第2章、第三条において、配偶者暴力相談支援センターは被害者に関する各般の問題について、相談に応ずること又は婦人相談員若しくは相談を行う機関を紹介すること、と定めています。よって、正解です。
5 . 裁判所による接近禁止命令
○正解
第4章、第十条に保護命令があります。この章では、被害者の申し立てにより、裁判所が必要と判断した場合に加害者に6ヶ月間、被害者の住居および勤務先付近を徘徊してはならない、としています。
また、面会要求、メール、電話等の禁止も行われます。よって正解です。