看護師の過去問
第105回
午後 問186

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問題

看護師国家試験 第105回 午後 問186 (訂正依頼・報告はこちら)

体温に影響しないのはどれか。
  • 運動
  • 食事
  • ふるえ
  • 不感蒸泄
  • 精神性発汗

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この過去問の解説 (3件)

01

1.×運動
→運動をすると、身体の骨格筋が働く為、熱が発生します。よって、運動は身体の体温を上昇させる要因の一つになります。

2.×食事
→食事として体内に栄養が入ると、糖質や脂質がエネルギーに変換される過程で熱が産生されます。よって、食事は身体の体温調整に関わります。

3.×ふるえ
→ふるえは、身体の熱を産生させ、体温を上昇させる方法である為、体温調整の機能の一つとなっています。
体温が下降すると、脳の視床下部より指令があり、筋肉がふるえ、熱を発生させる機能が働きます。

4.×不感蒸泄
→不感蒸泄(不感蒸散)とは、日常生活の中で身体が呼吸や皮膚、粘膜等から蒸発していく自然に失われている水分のことです。不感蒸泄によって、水分が蒸発(気化)した際に熱が奪われる為(気化熱)、表面の温度が放散されます。よって、不感蒸泄には放熱作用もあり、体温調整に関わっています。

5.○精神的発汗
→精神的発汗とは、精神的な緊張やストレスによって掌や足の裏、腋窩に汗をかく事です。これは適度な温度の環境でも生じる為、体温調整とは関係なく発生します。

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02

正解は、5です。
×1. 運動
…運動によって皮膚の血管収縮が起こり、産熱量が放熱量より大きくなることで体温が上昇します。
×2 .食事
…食事を摂ると体内で吸収された栄養素が分解され、その一部が体熱となって消費されます。
食事誘導性熱代謝、もしくは特異動的作用と呼びます。
×3.ふるえ
…体温調節中枢から交感神経を介した代謝性熱産生を起こし、体温の低下を防ぎます。
×4 .不感蒸泄
…発汗以外の皮膚および呼気からの水分喪失を不感蒸泄といいます。
発熱や熱傷、過換気状態などで増加します。
○5 .精神性発汗
…精神的発汗は体温調節に関わらず、感情や情動、精神的ストレスなどで出現します。

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03

1 . 運動
身体活動量が多くなると、体温上昇の因子となります。

2 . 食事
代謝量が増大し、体温上昇の因子となります。
食事誘発性熱産生といいます。

3 . ふるえ
ふるえは体温を産生させる作用があります。
寒い時にふるえるのは体温を維持したり、産生しようとしているからです。

4 . 不感蒸泄
不感蒸泄とは発汗以外で体内から水分が喪失することです。発熱などで不感蒸泄が増加します。

5 . 精神性発汗
緊張すると手や顔に汗をかくことがあります。
それは体温調整のためではなく、精神的な影響があります。それを精神性発汗といいます。

体温に影響しないのは、5番となります。

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