看護師の過去問
第105回
午後 問192
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
看護師国家試験 第105回 午後 問192 (訂正依頼・報告はこちら)
待機的に行う食道静脈瘤硬化療法について正しいのはどれか。
- 全身麻酔下で行う。
- 前日に下剤を内服する。
- 治療後48時間の安静が必要である。
- 治療翌日の朝から常食を開始する。
- 治療後に胸部痛が出現する可能性がある。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
内視鏡で静脈瘤を確認しながら、治療を行います。全身麻酔ではなく、局所麻酔で実施することができます。
2 .× 前日に下剤を内服する。
全身麻酔や肛門から内視鏡を挿入するのではないため、下剤は不要です。
3 .× 治療後48時間の安静が必要である。
治療後、合併症などがなければ、少しずつ安静度を拡大していきます。48時間の安静は基本必要ありません。
4 .× 治療翌日の朝から常食を開始する。
流動食から始まり、徐々に普通食になります。
5 .○ 治療後に胸部痛が出現する可能性がある。
合併症として、胸痛、発熱、食道潰瘍、食道狭窄などがあります。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
02
×1 .全身麻酔下で行う
…食道静脈瘤硬化療法は、局所麻酔下で行います。
×2 .前日に下剤を内服する
…食道は上部消化管に該当します。
大腸などの下部消化管の治療ではないので、腸内容物の存在は治療に影響しません。
×3 .治療後48時間の安静が必要である
…治療当日は、治療後は安静ですが、トイレまでの歩行は許可が出る場合がほとんどです。
さすがに入浴までは許可は出ませんが、ベッド上で絶対安静とまではしないでしょう。
翌日以降、状況を見ながら医師よりADL拡大の指示が出ます。
×4 .治療翌日の朝から常食を開始する
…食事自体は翌日から可能ですが、前日に経口的に内視鏡で治療をしたばかりですので、最初から常食では食道粘膜に刺激が強いです。
流動食から開始です。
○5 .治療後に胸部痛が出現する可能性がある
…経口的に内視鏡で治療をしているため、治療後は胸痛や発熱などが生じる可能性があります。
胸痛は、肉眼では確認できない食道穿孔や食道潰瘍といった症状の可能性もあります。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
03
→ 内視鏡的治療が第一選択であり、局所麻酔下にて行われます。
2 . ×前日に下剤を内服する。
→ 食道は上部消化管であり、下部消化管の手術ではない為、下剤処置は不要です。また、内視鏡的治療は局所麻酔下にて行われるので、麻酔による排泄への影響もない為、下剤処置は不要です。
3 . ×治療後48時間の安静が必要である。
→術直後は合併症や副作用の観察で安静が必要ですが、状態により局所麻酔下であれば副作用等がなければ徐々に安静解除となります。
4 . ×治療翌日の朝から常食を開始する。
→食事開始時は、食道に負担をかけないように流動食より開始され、徐々に食事形態を上げていきます。
5 . ○治療後に胸部痛が出現する可能性がある。
→内視鏡治療での静脈瘤の結紮等の治療後、術後に胸部痛が生じる可能性があります。また、その他の副作用として食道狭窄、出血、食道潰瘍、発熱等が生じる可能性があります。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問191)へ
第105回問題一覧
次の問題(問193)へ