看護師の過去問
第105回
午後 問205

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問題

看護師国家試験 第105回 午後 問205 (訂正依頼・報告はこちら)

眼底検査が必要なのはどれか。2つ選べ。
  • 中耳炎(otitis media)
  • 糖尿病(diabetes mellitus)
  • 麦粒腫(hordeolum)
  • 高血圧症(hypertension)
  • 筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉(amyotrophic lateral sclerosis)

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この過去問の解説 (3件)

01

◎眼底検査:視神経や網膜などの異常を発見する為に眼底を調べる検査。網膜剥離、緑内障、眼底出血、視神経炎等の眼の疾患を発見する為に行います。
1 . ×中耳炎(otitis media)
→中耳炎は耳の疾患である為、眼の眼底検査は不必要です。

2 . 糖尿病(diabetes mellitus)
→糖尿病の合併症として、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害の3大合併症があります。
よって、眼底検査は糖尿病性網膜症の早期発見につながります。糖尿病性網膜症が進行すると、失明の原因となります。

3 . ×麦粒腫(hordeolum)
→細菌感染によって、瞼に炎症が生じ、腫れや痒み等を生じた状態のことです。瞼の疾患の為、眼底検査は必要ありません。

4 . ○高血圧症(hypertension)
→高血圧によって、眼の網膜等の身体の細い血管から出血が生じる可能性があります。よって、眼底検査は必要です。

5 . ×筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉(amyotrophic lateral sclerosis)
→ALSは運動神経に障害が生じ、筋力が低下していく疾患のことです。視神経の障害ではなく、運動神経の障害の為、眼底検査は不要です。

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02

正解は、2と4です。
眼底検査は、眼底の血管や視神経乳頭を観察する検査です。
特に網膜血管は、体の中で唯一肉眼で直接確認できる唯一の血管であり、高血圧症や糖尿病による動脈硬化の程度を把握できます。

×1 .中耳炎(otitis media)
…中耳炎の場合、聴力検査など眼科関連の検査ではなく、耳鼻咽喉科関連の検査が必要です。
○2 .糖尿病(diabetes mellitus)
…長年高血糖が持続すると網膜の血管がもろく壊れやすくなり、動脈瘤発生にて血管が破れやすくなります。
×3 .麦粒腫(hordeolum)
…麦粒腫はものもらいで、瞼周囲にできます。
眼底は眼球の内面の部分にて、瞼は眼底検査の範囲外です。
○4 .高血圧症(hypertension)
…高血圧症の場合は網膜が出血しやすくなり、放置すると網膜動脈硬化症へ進行します。
×5 .筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉(amyotrophic lateral sclerosis)
…ALSの場合、筋電図、脊椎・脳MRI、髄液検査、筋生検などで確定診断をつけます。
眼底検査は対象外です。

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03

1 . ×中耳炎(otitis media)
耳の疾患のため、眼底検査は不要です。

2 .○ 糖尿病(diabetes mellitus)
糖尿病の合併症で糖尿病網膜症があります。
糖尿病患者は早期発見のため、定期的に眼底検査が必要です。

3 ×. 麦粒腫(hordeolum)
麦粒腫とはいわゆる、ものもらい・めばちこです。眼底検査は不要です。

4 .○ 高血圧症(hypertension)
高血圧の合併症である高血圧網膜症の早期発見や眼底検査で、血管の状態を観察できます。動脈硬化の状態を確認し、心筋梗塞や脳梗塞の予防に役立つため、高血圧患者は定期的な眼底検査が必要です。

5 .× 筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉(amyotrophic lateral sclerosis)
症状として、筋萎縮や歩行障害、球麻痺、呼吸筋の低下などがあります。眼底検査は不要です。

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