看護師の過去問
第105回
午後 問212

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問題

看護師国家試験 第105回 午後 問212 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。

Aさん(48歳、男性)は、横断歩道を歩行中に乗用車に衝突され、救命救急センターに搬送された。搬送時、呼びかけに開眼せず、四肢の筋緊張が亢進していた。呼吸数30/分、脈拍60/分、血圧142/98mmHgであった。右側頭部と右肩甲骨部の擦過傷以外に目立った外傷はなかった。
搬送時のAさんの様子を図に示す。Aさんの状態はどれか。
問題文の画像
  • 項部硬直
  • 除脳硬直
  • 除皮質硬直
  • 間代性けいれん
  • 強直性けいれん

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この過去問の解説 (3件)

01

1 . ×項部硬直
→髄膜炎やクモ膜下出血の際に生じる症状です。項(うなじ)や首付近が硬直し、首を下に向けたりが出来なくなります。

2 . ×除脳硬直
→中枢神経の障害により生じます。上肢は硬くなり伸展、下肢も伸展します。

3 . ○除皮質硬直
→中枢神経の障害により生じます。上肢は屈曲し、内転する。股関節は内転し、内方向に旋回、下肢は伸展します。

4 . ×間代性けいれん
→筋肉の収縮と弛緩により、四肢をぶるぶると振るわせる様なけいれん発作です。

5 . ×強直性けいれん
→筋肉の連続的な収縮によって生じるけいれん発作で、背中を大きく伸展させ、体幹や四肢は硬直します。

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02

正解:3
1、項部硬直は、仰臥位の状態で頭部を持ち上げるときのみ、明らかな抵抗や疼痛がある髄膜刺激症状です。

2、除脳硬直は、中脳・橋上部の両側性障害により、上肢、下肢ともに強く伸展する反応です。

3、除皮質硬直は、大脳皮質の広範囲な障害により、上肢は強く屈曲、下肢は強く伸展する反応です。

4、間代性けいれんは、手足の屈伸を反復させるように動かすけいれんのことです。

5、硬直性けいれんは、持続性に手足を硬直させるけいれんのことです。

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03

1 . ×項部硬直
仰臥位の状態で、頭部を前屈させると抵抗があるのが項部硬直です。感染や出血などによって、髄膜が刺激されたときにみられる髄膜刺激症状のひとつです。

2 .× 除脳硬直
中脳、橋上部の両側性障害により、上肢・下肢ともに強く伸展するのが徐脳硬直です。

3 .○ 除皮質硬直
大脳皮質の広汎な障害により、上肢は強く屈曲・下肢は強く伸展するのが徐皮質硬直です。

4 .× 間代性けいれん
筋が収縮・弛緩を繰り返すことにより、四肢がガタガタと震えるけいれんで、てんかん発作でよくみられます。

5 .× 強直性けいれん
筋が強直して硬くなり、全身に起これば弓なりの姿勢(後弓反張)になることも多いです。眼球上転・瞳孔散大・呼吸停止によるチアノーゼなどを生じることもあります。てんかん発作でよくみられます。

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