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看護師の過去問 第105回 午後 問213

問題

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Aさん(48歳、男性)は、横断歩道を歩行中に乗用車に衝突され、救命救急センターに搬送された。搬送時、呼びかけに開眼せず、四肢の筋緊張が亢進していた。呼吸数30/分、脈拍60/分、血圧142/98mmHgであった。右側頭部と右肩甲骨部の擦過傷以外に目立った外傷はなかった。Aさんは、硬膜下血腫(subdural hematoma)および脳挫傷(cerebral contusion)と診断され、硬膜下血腫(subdural hematoma)に対して開頭血腫除去術が行われた。ICUに入室後、マンニトールの投与が開始された。

術後14日。Aさんの意識レベルはジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅰ-2で、左上下肢に軽度の麻痺と左の視空間失認とがある。Aさんは座位を保持し、自力で食事を摂ることが可能となったが、左側の食べ物を残す様子がみられる。車椅子への移乗は看護師の介助が必要であるが、1人でベッドから降りようとする。Aさんは右利きである。
このときの適切な看護はどれか。
   1 .
離床センサーを設置する。
   2 .
右側を意識するように促す。
   3 .
食器をAさんの左側に配置する。
   4 .
残した食事は看護師が介助して口に運ぶ。
   5 .
視空間失認が改善してから歩行訓練を開始する。
( 看護師国家試験 第105回 午後 問213 )
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この過去問の解説 (3件)

1
1 . ○離床センサーを設置する。
→左上下肢の軽度の麻痺や車いすへの移乗に介助が必要な状況の中、ベッドから降りようとする様子から転倒・転落のリスクがある為、センサーマットの設置は有効です。

2 . ×右側を意識するように促す。
→ 左側の麻痺や視空間失認がある為、左側に意識を促す必要がある為、適切ではありません。

3 . ×食器をAさんの左側に配置する。
→ Aさんは左側に視空間失認がある為、右側に配置をするようにします。

4 . ×残した食事は看護師が介助して口に運ぶ。
→Aさんは自力にて食事摂取が可能なので、ADLを低下させないように、Aさんが自力で摂食出来るような支援が必要であり、介助は不要なので適切ではありません。

5 . ×視空間失認が改善してから歩行訓練を開始する。
→長期臥床による筋力の低下やADLの低下を防止する為に早期離床を行います。

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0
正解:1
1、車椅子への移乗は看護師の介助が必要でありますが、1人でベッドから降りようとするという問題文から、ベッドからの転落の危険性が考えられます。転落を防ぐためにも、離床センサーの設置は必要だと考えます。

2、左上下肢に軽度の麻痺と左の視空間失認があるので、左側を意識するように促す必要があります。そのため、2は不適切です。

3、左の視空間失認があるので、食器はAさんの右側に設置するのが正しいので、3は不適切です。

4、Aさんは右利きで、右上下肢に麻痺はないので自力で食事をとることは可能です。しかし、左の視空間失認があり、食べ残す可能性があるので、食器の位置をずらしたりなどの介助は必要です。このことから、4は不適切です。

5、筋力低下、ADL低下を防ぐために歩行訓練は早期から開始する必要があるため、5は不適切です。

0
1 . ○離床センサーを設置する。
車椅子への移乗は看護師の介助が必要ですが、1人でベッドから降りようとするという情報から、ベッドから転落するリスクがあります。
離床センサーで行動を把握し、転落しないよう予防することが必要です。

2 . ×右側を意識するように促す。
左の視空間失認ですので、右側は認識しています。左側を意識するように促す必要があります。

3 .× 食器をAさんの左側に配置する。
左の視空間失認ですので、左側に食器を配置すると認識できないため、右側に配置します。

4 .× 残した食事は看護師が介助して口に運ぶ。
Aさんは自力で食事を摂ることができます。残した食事の場所を観察し、認識できていない可能性があるため、食器の位置を変更します。

5 . ×視空間失認が改善してから歩行訓練を開始する。
歩行練習はなるべく早期に開始し、筋力低下の予防やADL向上のため必要です。歩く際は左側の障害物や壁が認識できないため、訓練時は付き添うなど注意が必要です。

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