上皮組織とは、直接外界に面している表皮のことを言います。皮膚や爪、毛はもちろん、口腔や気管、消化管などの表面の細胞層をひとまとめにして言います。
細胞同士の結合が密接で、細胞間質は極めて少量です。上皮組織は、上皮細胞の配列が1層からなるか、2層以上からなるかによって単層上皮と重層上皮に分けられます。
単層上皮には、肺胞や血管壁にみられる薄い扁平なものから、胃や小腸の粘膜を覆う背の高いもの(立法や円柱)まで機能に応じて色々な形があります。
一般に、外力などの機械的な摩擦に弱いという欠点もありますが、一方で物質の移動に便利な長所があり、分泌や吸収に適しています。
単層円柱上皮は、胃や腸の粘膜上皮に存在しています。分泌と吸収に適しています。
1.表皮は重層扁平上皮です。上皮細胞が幾重にも重なって層状になっている
ため、吸収や分泌には適しませんが、ある程度弾力性を持ち、外からの物理
的な力に対して抵抗性が強く、保護的機能もあります。皮膚は削れやすいで
すが、表面が削られてもどんどん作られます。
2.腹膜は単層扁平上皮です。
3.膀胱は、内腔の尿の充満の程度によって、収縮、伸展する移行上皮です。