看護師の過去問
第106回
午前 問76
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
看護師国家試験 第106回 午前 問76 (訂正依頼・報告はこちら)
人獣共通感染症で蚊が媒介するのはどれか。
- Q熱( Q fever )
- 黄熱( yellow fever )
- 狂犬病( rabies )
- オウム病( psittacosis )
- 重症熱性血小板減少症候群〈SFTS〉( severe fever with thrombocytopenia syndrome )
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
人獣共通感染症とは、ヒトと脊椎動物にの双方が感染する感染症です。
1 . Q熱は×
Q熱は、リケッチアという菌によるものと考えられています。ヤギ・羊・犬・猫などに寄生するダニが媒介します。高熱、インフルエンザ様症状が出現します。予後は良好です。
2 . 黄熱は〇
黄熱は、黄熱ウイルスによるものと考えられています。ネッタイシマカという蚊によって媒介されます。突然の発熱・頭痛・背部痛・悪心・嘔吐が出現します。3-4日で症状は軽減してきます。
3 . 狂犬病は×
狂犬病は、狂犬病ウイルスによるものと考えられています。この菌を保菌した犬に噛まれると、咬傷よりウイルスが侵入し、脳神経系に影響を与え、興奮性・麻痺・精神錯乱などの神経症状が出現します。死亡事例が多いです。
4 . オウム病は×
オウム病は、クラミジアによる感染により発症すると考えられます。これは鳥が媒介することが多いです。急激な咳嗽と発熱から始まり、軽症の気道感染から、肺炎・髄膜炎などを出現させます。
5 . 重症熱性血小板減少症候群は×
重症熱性血小板減少症候群は、マダニが媒介し発症します。発熱・消化器症状(嘔吐・下痢・下血など)が主症状です。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
02
黄熱はサルやヒトを宿主とした菌が蚊を媒介して、感染するものなので〇です。
狂犬病は狂犬病ウィルスに感染したイヌやネコなどに咬まれる、ひっかかれるなどして傷口からウィルスの侵入をおこし、発症するものなので×です。
オウム病はオウムやインコ、ハトといった鳥類の糞中に含まれる菌を吸うなどしたときに発症するので×です。
重症熱性血小板減少症候群〈SFTS〉はマダニを媒介とするものですので×です。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
03
1:×
Q熱( Q fever )は”Query fever =不明熱”に由来しています。
感染動物の尿・糞・乳汁、あるいは出産時の胎盤等から菌が排泄され、それが乾燥することにより、空気中に菌が舞い上がったり、菌の混ざった粉塵などを吸い込むことにより、ヒトが感染します。
また、稀に感染した動物の未殺菌の乳製品や生肉を食べることで、感染することもあります。
感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について-厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-04-10.html
2:○
黄熱( yellow fever )はサルやヒトを宿主とし、蚊によって媒介される疾患です。
ヒトが感染した場合は高確率で死に至りますが、回復した場合は終生免疫を残します。
ワクチンも開発されており、予防が可能な疾患です。
黄熱についてのQ&A-厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124615.html
3:×
狂犬病( rabies )はウイルスが主な病原体であり、感染している動物(犬や猫など)に咬まれたり引っかかれたりした場合に、その傷口からウイルスが侵入することで感染します。
狂犬病-厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/
4:×
オウム病( psittacosis )の主な宿主は鳥類で、病原体はオウム病クラミジア(Chlamydophila psittaci)です。
インコ・オウム・ハト等の糞に含まれる菌を吸い込んだり、口移しで餌を与えたりすることによって感染します。
オウム病について-厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000154524.html
5:×
重症熱性血小板減少症候群〈SFTS〉( severe fever with thrombocytopenia syndrome )は、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染するダニ媒介感染症です。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について-厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522.html
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問75)へ
第106回問題一覧
次の問題(問77)へ