看護師の過去問
第106回
午前 問82

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問題

看護師国家試験 第106回 午前 問82 (訂正依頼・報告はこちら)

潰瘍性大腸炎( ulcerative colitis )の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 遺伝性である。
  • 直腸に好発する。
  • 縦走潰瘍が特徴である。
  • 大腸癌( colorectal cancer )の危険因子である。
  • 大量の水様性下痢が特徴である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.遺伝はまったく0ではありませんが、生活習慣が複雑に関与していると考えられているので×です。
2.〇です。
3.潰瘍縦走はクローン病の特徴です。
4.〇です。
5.水様性の下痢ではなく、腹痛・少量の下痢や血便です。

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02

正解は2.4です。


潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる難病です。下血を伴うまたは伴わない下痢、腹痛です。病変は、直腸から連続的に、上行性(口側)に広がる性質があり、最大で直腸から結腸まで広範囲に広がります。


1 . 「遺伝性である。」は×
原因不明の難病で、遺伝性が必ずあるとはいい難い現状です。


2 . 「直腸に好発する。」は〇
上記にも記載した通り、直腸が好発部位です。


3 . 「縦走潰瘍が特徴である。」は×
これはクローン病の病態です。縦走潰瘍とは、縦の方向にできる潰瘍です。


4 . 「大腸癌の危険因子である。」は〇
10年以上の経過した大腸の潰瘍性大腸炎は、発がんリスクがあります。


5 . 「大量の水様性下痢が特徴である。」は×
水溶性ではなく、下血を伴う下痢が見られます。

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03

正解は(2)(4)です。
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜が炎症を起こす病気で、びらんや潰瘍を形成します。
20~30代の若年層や高齢者まで発症します。
症状は下痢、腹痛、血便などです。

①→遺伝も関与があるとされていますが、現時点では、はっきりわかっていません。食生活や生活環境などが複雑に関係して発症すると考えられています。

②→好発部位は直腸、左側大腸などです。

③→縦走潰瘍は、クローン病でみられる特徴的所見です。

④→大腸がんを発症するリスクが高くなります。

⑤→少量ずつの下痢や、血便が特徴です。



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