看護師の過去問
第106回
午後 問123

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問題

看護師国家試験 第106回 午後 問123 (訂正依頼・報告はこちら)

光化学オキシダントの原因物質はどれか。
  • ヒ素
  • フロン
  • 窒素酸化物
  • ホルムアルデヒド

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この過去問の解説 (3件)

01

1.× ヒ素は摂取することで人体に悪影響を及ぼすことがあります。ヒ素中毒になると腹痛や嘔吐、発熱などの症状がみられ、重篤になると多臓器不全から死に至ることもあります。

2.× フロンはオゾン層を破壊する物質である。オゾン層は人を紫外線から守る役割があるため、破壊されると皮膚癌や白内障などのリスクが高まる。また温室効果もあるため、地球温暖化に関与している物質である。

3.〇 窒素酸化物は光化学オキシダントの原因物質です。大気中に1時間値が0.12ppm以上となると目や呼吸器などの粘膜を刺激するため、光化学スモッグ注意報が発令されます。

4.× ホルムアルデヒドは、建築資材や家具、壁紙など接着剤や塗料に含まれる化学物質で、シックハウス症候群の原因物質のひとつといわれています。特に新築の住居で室内に広がってしまい、めまい、頭痛、のどの痛みなどが出現します。

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02

正解は 3 です。
1. ヒ素は、カドミウム、銅などと共に「農用地の土壌汚染防止等に関する法律」において特定有害物質に指定されています。急性ヒ素中毒では、悪心嘔吐、神経障害等を呈し、慢性ヒ素中毒の例として、井戸水などからの混入で低用量のヒ素を長期的に摂取していると、皮膚症状が現れ、皮膚癌を発症することがある。
2. フロンガスは、地球温暖化の原因物質でもあり、その温室効果は二酸化炭素の数千倍あると言われています。
3. 光化学オキシダントは、自動車や工場から排出された窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)が、紫外線を受けて光化学反応を起こすことで生じる物質です。人体への影響として、目や喉の痛み、吐き気、頭痛などを引き起こします。
4. ホルムアルデヒドは、無色で刺激臭のある気体です。水に非常によく溶け、かつ安価な防腐剤であったので、かつては壁紙用の接着剤に使われていましたが、2003年の建築基準法改正以後は基準値が設けられ、使用の制限がされています。シックハウス症候群の直接的な原因物質と言われています。

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03

正解は 3です
1 . ヒ素は毒性が強く、ヒ素中毒を引き起こします。殺虫剤や除草剤に使われます。
2 . フロンはオゾン層を破壊し、皮膚がんを引き起こすことで知られています。
3 .〇 窒素酸化物は、炭化水素と反応して光化学スモッグを合成し、被害を発生させます。
4 . ホルムアルデヒドは刺激臭のある無色の可燃性の気体です。ホルムアルデヒドは発がん性の高いもので、アトピー性皮膚炎の原因にもなります。

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