看護師の過去問
第106回
午後 問170

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

看護師国家試験 第106回 午後 問170 (訂正依頼・報告はこちら)

外性器異常が疑われた新生児の親への対応として適切なのはどれか。
  • 出生直後に性別を伝える。
  • 内性器には異常がないことを伝える。
  • 出生直後に母児の早期接触を行わない。
  • 出生届は性別保留で提出できることを説明する。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1. 
外性器異常というのは言葉の通り、外性器があいまいなため、出産直後に性別を伝えることはできません。

2. 
外性器異常がある場合は、内分泌異常を伴っていることも多くあります。そのため、内性器にも異常がみられることもあります。

3. 
多くは外性器に異常があるだけで、全身状態や活気、哺乳力には問題ない場合が多いです。そのため他の児と同じように、早期に母児接触を行います。早期接触により愛着形成を促し、直接皮膚が触れ合うことで児の低体温を防止すること、母親由来の正常細菌叢の定着を促進します。

4.正解です。
戸籍法第49条に「出生の届出は14日以内に提出しなければならない」と記載されています。しかし、正当な理由があれば届出期限は延長できます。

参考になった数3

02

新生児の外性器異常とは、外性器、つまり外見上男女の性別が不明な場合を言い、国内で約6500人の患者数がいると言われています。
原因は多岐に渡りますが、胎児の発育中の性ホルモンの異常によって起こるとも言われています。
一般的に親に対しては、疾患に対しての十分な理解が得られるように情報提供を行い、さらに心理的ケアが必要となります。
性別がすぐに判定できなければ、命名への影響も懸念され、親にはさらなる混乱が生じる可能性があります。

1.出生直後は外性器が曖昧なものなので、性別をすぐに伝えることはできません。
染色体やホルモンなどの検査を経て伝えられます。
また伝える場合には、将来のことも考慮し、慎重に行う必要があります。

2.外性器異常にはホルモンなどの内分泌の異常や、内性器の異常も見られる場合があります。

3.一般の新生児と同様に、早期の愛着形成は必要です。

4.戸籍法第四章第二節 出生 に、出生の届け出は14日以内に行わなければならない、とされていますが、戸籍法の解釈により、性別、名前も未載とし「追完」できます。しかしいずれの場合も、「追完」の記録は残るとされています。

参考になった数0

03

外性器異常の有無にかかわらず、母子は早期接触が望ましいです。
新生児の状態については、不確かな状態で伝えるべきではありません。
出生届については14日以内に提出する必要があるので、あとから性別を追記できることを情報提供する必要があります。けれど、追完や変更の記載が残るので、可能であれば14日以内に社会的性別を決定するのが望ましいとされているようです。経験豊富なチームでのフォローが必要となります。

参考になった数0