看護師の過去問
第106回
午後 問181
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問題
看護師国家試験 第106回 午後 問181 (訂正依頼・報告はこちら)
災害医療におけるトリアージについて正しいのはどれか。
- 傷病者を病名によって分類する。
- 危険区域と安全区域を分けることである。
- 医療資源の効率的な配分のために行われる。
- 救命が困難な患者に対する治療を優先する。
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この過去問の解説 (3件)
01
→災害時は多くの負傷者が発生することが予測されますが、医療資源には限りがあります。
緊急性や重症度によってに、赤・黄・緑・黒のタグをつけて、優先順位を決定していきます。
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02
トリアージとは、災害時などの制約がある条件下において、傷病者全員の搬送、治療などの優先順位を決めることです。優先順位は歩行→呼吸→循環→意識の順で行います。
カテゴリー0(黒):死亡。その状況下では救命不可能。
カテゴリー1(赤):生命を脅かされる重篤な状態。救命の可能性がある。最優先の搬送、治療。
カテゴリー2(黄):生命が脅かされるほどではないが、早期に治療や搬送が必要。
カテゴリー3(緑):軽傷で搬送の必要はないもの。
搬送・処置の優先順位は1→2→3→0です。
また、トリアージ担当者は治療には参加せず、トリアージのみに専念します。
1 .
上記のカテゴリーによって分類します。
2 .
搬送や治療の優先順位を決めるために行います。
3 .
正解です。
4 .
上記カテゴリー1の患者が最優先となり、救命が困難な患者の優先順位は一番最後になります。
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03
医療スタッフや医療品などには限りがあります。その限りある資源を効率的に使用するために、救命可能な負傷者から優先的に資源を活用、救命するという考えのもと行います。現場にいる医師や看護師など医療スタッフが優先順位を決定、トリアージタッグという、優先順位の低い順に黒、緑、黄、赤の4つの色のついたタグを負傷者に装着します。
装着部位は原則として右手首に装着しますが、負傷していて装着できない場合は左手首、右足関節、左足関節、首などの順に装着する部位を変更します。
1位:赤…最優先治療群:直ちに処置を開始すれば救命が可能な者
2位:黄色…非緊急治療群:治療の開始が遅れても生命には危険はない者
基本的にはバイタルサインが安定している
3位:緑色…軽処置群:1位2位には当てはまらず軽症で、ほとんど専門者の治療を必要としない者
4位:黒色…不処置群:既に死亡している者
または、直ちに処置を開始しても明らかに救命が不可能な者
上記の判断で優先順位を決定します。
1.トリアージとは、病名を確定させる目的で行うものではありません。病名を直ちに確定する必要はなく、あくまで優先順位を決定するためです。
2.危険区域と安全区域を分ける目的で行うのではなく、優先順位を決定するために行います。
3.医療資源に限りのある状態で、効率的に配分するために行います。
4.明らかに救命が困難な者には治療を優先しません。
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