看護師の過去問
第106回
午後 問182

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問題

看護師国家試験 第106回 午後 問182 (訂正依頼・報告はこちら)

国際保健に関する機関について正しいのはどれか。
  • 国際協力機構〈JICA〉は国境なき医師団の派遣を行う。
  • 国連開発計画〈UNDP〉は労働者の健康保護の勧告を行う。
  • 世界保健機関〈WHO〉は国際疾病分類〈ICD〉を定めている。
  • 赤十字国際委員会〈ICRC〉は国際連合〈UN〉の機関の1つである。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1 .
国境なき医師団の派遣は、民間ベースの技術協力として営利を目的としない国際的な非政府組織(NGO)です。
国際協力機構〈JICA〉は、開発途上国に技術協力や有償・無双資金協力、ボランティア派遣(海外青年協力隊など)を行っています。

2 .
国連開発計画〈UNDP〉は貧困の拒絶や不平等の是非、持続可能な開発を促進する国連の主要な開発支援機関です。健康保護の勧告は行いません。

3 . 正解です。
世界保健機関〈WHO〉は伝染病対策、衛生統計、基準作り、研究開発などの保険分野の広範な活動を行っています。その活動の中に国際疾病分類〈ICD〉の制定があります。

4 .
赤十字国際委員会〈ICRC〉は戦争や武力紛争などによって犠牲を強いられた人達に対して人道的保護と支援を行っています。独立組織のため、UNには含まれません。

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02

1.国際協力機構(JICA)とは、政府開発援助(ODA)を一元的に実施する機関のことで、開発途上国に国際協力を行っている機関のことです。政府開発援助(ODA)とは、政府資金より開発途上国に対し、開発支援を目的に行われる資金や技術の援助のことです。

2.国連開発計画(UNDP)とは、国際連合の機関の一つで、発展途上国に対する技術援助と投資前調査を中心とした援助を行う機関です。最近では主に貧困対策、エイズ対策、民主的ガバナンスの確立、エネルギーと環境対策、紛争や災害対策などに対する援助を主に行っています。

3.世界保健機構(WHO)とは、「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」(憲章第1条)を目的に行われています。情報の公開や、国際基準の設定、国際疾病分類(ICD)の作成、多国間協力の推進、感染症対策などの活動を行っています。

4.赤十字国際委員会(ICRC)とは、戦争や武力紛争などによって犠牲を強いられている人々に対して、人道的保護と支援を行う機関のことで、NGOや国連機関などとは全く別の、独立した機関です。

参考になった数1

03

1. ✖
国際協力機構<JICA>は、日本の政府開発援助(ODA)をとりまとめて、開発途上国への国際協力を行っています。
2. ✖
国連開発計画<UNDP>は、世界の開発課題解決に向けて、各国が知識・経験・資金を調達できるよう支援しています。
3. ○
世界保健機関〈WHO〉は、疾病・傷害・死因などの統計分類である国際疾病分類〈ICD〉を定め、国際基準の設定をしています。
4. ✖
赤十字国際委員会〈ICRC〉の本部はスイスにあり、NGOや国連機関とは異なった独立の国際人道支援組織です。

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