看護師の過去問
第106回
午後 問192

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問題

看護師国家試験 第106回 午後 問192 (訂正依頼・報告はこちら)

眼球内での光の通路に関与するのはどれか。2つ選べ。
  • 強膜
  • 脈絡膜
  • 毛様体
  • 硝子体
  • 水晶体

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4、5です。

1 . 強膜
コラーゲンを主体とする強靭な硬い白い膜です。いわゆる白目に値します。

2 . 脈絡膜
虹彩、毛様体とで構成される、ぶどう膜に属します。脈絡膜は血管とメラニン色素に富み、その前方は肥厚して、毛様体となりその前で虹彩を形成します。

3 . 毛様体
毛様体の機能は、水晶体の厚さの調節とぼうすい産出の2つです。

4 . 硝子体 正解です。
透明なゲル状の組織で、全体の99%は水分です。眼球内の大部分を占め、網膜まで光を運ぶ、眼球内圧を保つ役割を担っています。

5 . 水晶体 正解です。
直径10mmの凸レンズ上の透明な組織で、虹彩のすぐ後ろにあります。角膜と共に光線を透過、屈曲させて網膜に像を運びます。

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02

光の通路とはつまり、目が見えるということです。
目が見えるということは、次の6つの流れが完璧に行われるためです。

①光(可視光線)が角膜を通る。
②虹彩(こうさい)で光の量を調節する。
③水晶体で屈折、ピントを合わせる。
④硝子体と通過する。
⑤網膜へ到達。網膜で光の明るさと色を分析する。
⑥視神経が視交叉(眼球を出た視神経がすぐ交叉していること)と外側膝状体という大切なポイントを通って、大脳皮質の視覚野に伝える。

1.強膜は、いわゆる白眼にあたります。外膜の後方約5/6を占め、眼球を保護する滑らかな強靭な繊維性膜で、血管が少なく、白色不透明な膜です。

2.脈絡膜は強膜の打つ側にあり、眼球内部を暗黒にして、散乱光を吸収、つまり余分な光を遮断します。さらに血管のない網膜外層の栄養をつかさどります。

3.毛様体は脈絡膜の前方にある海綿様肥厚部で、水晶体を輪のように取り巻いています。内面に突出する毛様体突起から出る多数の細い繊維の毛様体小帯は水晶体につながり、水晶体の厚さを調節、つまり遠近の調節をします。また、眼房水を毛様体の上皮から分泌します。

4.硝子体は、水晶体と網膜の間を満たしている無色透明・ゼリー状の物体です。先に述べたように、網膜まで光を通過させる働きの他、眼房水とともに眼球の内圧を保ちます。

5.水晶体はいわゆるレンズのことで、瞳孔のすぐ後ろにある直系1㎝の両凸レンズで、血管・神経がなく、無色透明で弾力性があり、ピントを合わせる働きをします。

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03

1.✖
強膜は白目の部分。外部の衝撃から目を守る役割です。
2.✖
脈絡膜は眼球や網膜に酸素や栄養の補給と余分な光を遮断する役割があります。
3.✖
毛様体は 水晶体の厚みを変えて遠近調整と、房水を産生する役割があります。
4.〇
硝子は眼圧を維持する役割と、角膜や水晶体で屈折した光を網膜まで透過させる役割があります。
5.〇
水晶体は眼内に入る光量を調整します。光の屈折を変化させて、遠近調節を行う役割があります。

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