正解は4.5です。
狭心症とは冠動脈の硬化(による狭窄)あるいは攣縮に基づき、血液量が低下し一過性に可逆性の心筋虚血を来す疾患です。突然に発症する狭心痛(胸骨後方の胸痛・前胸部絞扼感・前胸部圧迫感)、左肩・左手への放散痛などの症状が代表的です。治療薬としては、抗血小板薬・カルシウム拮抗薬・硝酸薬・β遮断薬・抗脂質異常症薬などがあげられます。
1 . アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
降圧薬で、アンジオテンシンⅡ受容体に結合し、アンジオテンシンⅡの作用を阻害する薬です。間質性肺炎や腎不全、血管内浮腫、高K血症の治療などに用いられます。
2 . スルホニル尿素薬
血糖降下薬です。膵臓からのインスリン分泌を促進するお薬です。
3 . ジギタリス製剤
ジギタリスは、新収縮力増強作用による心不全の改善や、房室伝導の抑制作用による頻脈性不整脈の治療に用いられます。
4 . 抗血小板薬 正解です。
血管内に血栓が出現することで血管の狭窄につながるため、抗血小板薬の服用も大切な治療となります。
5 . 硝酸薬 正解です。
硝酸薬は冠動脈の拡張により、心筋への血液供給を増やして胸痛などの狭心症症状を抑えます。発作時の緊急対処として服用される薬で、ニトログリセリンが有名です。また冠動脈だけでなく、末梢血管も拡張するため、低血圧や頭痛の副作用に注意も必要です。