看護師の過去問
第106回
午後 問209
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問題
看護師国家試験 第106回 午後 問209 (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん(82歳、男性)は、介護付の有料老人ホームに入居している。10年前まで会社を経営していた。プロ野球や世界経済に興味があり、友人とインターネットを用いて交流するのを楽しみにしている。Parkinson〈パーキンソン〉病( Parkinsonʼs disease )で、現在Hoehn-Yahr〈ホーエン・ヤール〉の重症度分類でステージⅡ。両側の上下肢の静止振戦や動作緩慢がみられる。食事は自分の居室に運んでもらって食べている。身の回りのことは1人でできる。1人での外出も可能だが、転倒に対する恐怖が強いため1日中室内で過ごしている。
Aさんの障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準のランクはどれか。
Aさんの障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準のランクはどれか。
- ランクA
- ランクB
- ランクC
- ランクJ
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この過去問の解説 (3件)
01
〇正解
障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)では、「準寝たきり」というカテゴリーです。
屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない、というのが前提です。
Aさんは転倒の恐怖から屋内での生活が中心となっているので、このランクが正解となります。
2 . ランクB
×不正解
障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)では、「寝たきり」というカテゴリーです。
屋内での生活は何らかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体であるが、座位を保つ、という基準です。
Aさんは身の回りのことは1人でできるとあるので、不正解です。
3 . ランクC
×不正解
障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)では、「寝たきり」というカテゴリーです。
1 日中ベッド上で過ごし、排泄、食事、着替において介助を要する、という状態です。
Aさんは身の回りのことは1人でできるとあるので、不正解です。
4 . ランクJ
×不正解
障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)では、「生活自立」というカテゴリーです。
何らかの障害等を有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する、という状態です。
Aさんは、両側の上下肢の静止振戦や動作緩慢がみられるので「何らかの障害等を有する」状態ですが、転倒の恐怖感から「独力で外出しない」ため、このランクにはなりません。よって、不正解です。
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02
日常生活自立度(寝たきり)判定基準
生活自立/ランクJ・・・なんらかの障害などを有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する
1)交通機関などを利用して外出する
2)隣近所へなら外出する
準寝たきり/ランクA・・・屋内での生活はおおむね自立しているが、介助なしに外出しない
1)介助により外出し、日中はほとんどベッドから離れて生活する
2)外出の頻度が少なく、日中も寝たり起きたりの生活をしている
寝たきり/ランクB・・・屋内での生活はなんらかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体であるが坐位を保つ
1)車椅子に移乗し、食事、排泄はベッドから離れて行う
2)介助により車椅子に移乗する
寝たきり/ランクC・・・一日中ベッド上で過ごし、排泄、食事、着替えにおいて介助を要する
1)自力で寝返りをうつ
2)自力では寝返りもうたない
上記を基にして、Aさんを当てはめていきます。
Aさんは食事は居室に運んでもらって食べている、という記述からランクCではないことはわかります。
転倒に対する恐怖、という点から、自力歩行ができることが想像できます。そのため、車椅子での生活が主体であるランクBではないこともわかります。
身の回りのことは1人でできるという点からも、ランクJかランクAのどちらかではないかということがわかります。
転倒に対する恐怖と言う点から、独力での外出は難しいのではないかと想像できるため、ランクJではないのではないかと想像できます。
ほとんどを室内で過ごしているので、外出の頻度が少ないランクAであると思われます。
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03
ランクJ/何らかの身体的障害等を有するが、日常生活はほぼ自立し、一人で外出する者が該当する。
ランクA/屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない
ランクB/屋内での生活は何らかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体。「寝たきり」に分類されるグループ。B-1 とB-2があり、 座位を保つことを自力で行うか介助を必要とするかどうかで区分する。
ランクC/ ランクB同様、「寝たきり」に分類される。より障害の程度が重い者のグループで、日中ベッド上で過ごし、排泄、食事、着替において介助を要する
Aさんは身の回りのことは1人でできます。1人での外出も可能だが、転倒に対する恐怖が強いため、1日中室内で過ごしています。
正解 1
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