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看護師の過去問 第106回 午後 問210

問題

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Aさん(82歳、男性)は、介護付の有料老人ホームに入居している。10年前まで会社を経営していた。プロ野球や世界経済に興味があり、友人とインターネットを用いて交流するのを楽しみにしている。Parkinson〈パーキンソン〉病( Parkinsonʼs disease )で、現在Hoehn-Yahr〈ホーエン・ヤール〉の重症度分類でステージⅡ。両側の上下肢の静止振戦や動作緩慢がみられる。食事は自分の居室に運んでもらって食べている。身の回りのことは1人でできる。1人での外出も可能だが、転倒に対する恐怖が強いため1日中室内で過ごしている。

Aさんは「最近、尿が出始めるまでに時間がかかるので、排尿時は自分で下腹部を押しています。尿がすっきり出ません」と言う。泌尿器科を受診したところ、
Parkinson〈パーキンソン〉病( Parkinsonʼs disease )による自律神経障害と診断された。
Aさんの現在の状況から最も考えられるのはどれか。
   1 .
残尿がある。
   2 .
膀胱が萎縮している。
   3 .
蓄尿障害が生じている。
   4 .
骨盤底筋群の筋力が低下している。
( 看護師国家試験 第106回 午後 問210 )
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この過去問の解説 (3件)

1
高齢者の排尿障害には①畜尿障害(尿道閉鎖圧低下、膀胱排尿筋の過活動、膀胱出口の抵抗減弱)による尿失禁・頻尿と②排出障害(膀胱排尿筋の収縮力低下、膀胱出口の抵抗増大)による排尿困難があります。

Aさんの場合には尿の出始めに時間がかかる、尿がすっきり出ないということなので、排出障害があると考えられます。

1 . 残尿がある。
〇正解
排出障害の一つなので、正解です。

2 . 膀胱が萎縮している。
×不正解
膀胱が委縮すると、尿が溜められない為、頻尿になります。畜尿障害なので、不正解です。

3 . 蓄尿障害が生じている。
×不正解
畜尿障害には、尿失禁、頻尿が挙げられます。Aさんにはそういった症状はないため、不正解です。

4 . 骨盤底筋群の筋力が低下している。
×不正解
骨盤底筋群の筋力が低下すると、くしゃみや咳をすると尿漏れが起こります。畜尿障害の原因となりますが、Aさんの症状(排出障害)とは関連していないので不正解です。

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0
パーキンソン病に限らず、高齢者には排尿障害に悩んでいる方が少なからずおられます。
排尿障害には、排尿困難(尿が出にくい)、尿失禁(尿がもれる)、頻尿(尿が出る回数が多い)、残尿(排尿後も膀胱内に尿が残っている)、排尿時痛(尿が出るときに痛い)などの症状が挙げられます。

1.残尿は、排尿後も膀胱内に実際に尿が残っているため、排尿後もすっきりとしません。膀胱が弛緩し、排尿筋の収縮が不十分になることで、残尿が生じます。そのため、膀胱の位置する下腹部を直接圧迫することで、残尿を少なくするということにつながります。現在のAさんの症状と当てはまります。

2.膀胱の萎縮とは、加齢に伴い膀胱の弾力性と拡張性が失われることで膀胱全体の容積が減少し、その結果頻尿になります。Aさんの症状の中に、「頻回にトイレに行く」ということは訴えられていません。

3.畜尿障害とは、要は我慢することができなくて漏れる、尿失禁のことを言います。Aさんの訴えのなかに「漏れる」ということはありません。

4.骨盤底筋群の筋力が低下すると、腹圧がかかった際、尿道が開いてしまうため、尿漏れを引き起こします。つまり尿失禁です。Aさんの訴えとは当てはまりません。

0
1・〇
パーキンソン病による自律神経障害には、頻尿・排尿困難・残尿感・失禁などがあげられます。


2.✖
加齢により膀胱が萎縮するため、膀胱容量が減少して頻尿となります。

3.✖
蓄尿障害は尿をためておく機能が障害されて起こる尿失禁なので、Aさんの訴えとは合いません。

4.✖
骨盤底筋群の筋力低下で起こりえるのは尿漏れなので、Aさんの訴えとは合いません。

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