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看護師の過去問 第106回 午後 問224

問題

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Aさん(28歳、女性)は、両親と3人で暮らしている。24歳のときに統合失調症( schizophrenia )を発症し治療を開始している。Aさんは大学卒業後に一度就職したが、発症後に退職し、現在も無職である。2週前から元気がなく、自室に引きこもって独り言を言っているのが目立つようになったため、両親同伴で外来を受診した。両親からは、1年前から便秘が続き、Aさんが薬の副作用(有害事象)を気にするようになったという話があった。

Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。
   1 .
「薬は飲まないといけません」
   2 .
「薬には副作用があるものですよ」
   3 .
「便秘は副作用ではありませんよ」
   4 .
「便秘の対処方法を一緒に考えましょう」
( 看護師国家試験 第106回 午後 問224 )
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この過去問の解説 (3件)

1
正解は4


1 . 「薬は飲まないといけません」は×
Aさんは1年前から便秘が続き、薬の副作用を気にするようになり現症状が出現していることが考えられ、薬を勧めることAさんの症状が増悪することが考えられます。


2 . 「薬には副作用があるものですよ」は×
Aさんは便秘があるから薬を飲みたくないと言っているので、現段階ではその意見を受け止め、解決策を考えることが最優先です。


3 . 「便秘は副作用ではありませんよ」は×
統合失調症の薬には抗コリン作用があるため、便秘がよくみられます。


4 . 「便秘の対処方法を一緒に考えましょう」は〇
Aさんの気持ちを受け入れることで、断薬のリスクが下がると考えられます。

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0
正解4.「便秘の対処方法を一緒に考えましょう」


統合失調症(schizophrenia)

幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患です。
それに伴って、人々と交流しながら家庭や社会で生活を営む機能が障害を受け(生活の障害)、「感覚・思考・行動が病気のために歪んでいる」ことを振り返って考えることが難しくなりやすい(病識の障害)という特徴を併せ持っています。

(厚生労働省 専門的な情報 統合失調症参照)

病識がないため、治療を続けるためには本人が納得して内服をしていく必要があります。
薬の副作用で便秘が1年前からあるため気にするようになっています。本人の思いに耳を傾けて、困っていることを確認して、一緒に考える姿勢を見せていきます。本人が治療に協力できるような接し方を心がけます。副作用を気にするあまり、内服を自己判断で中止してしまう可能性があるので理解を得られるような接し方に留意します。


1.本人の思いや事情を聞かないで、内服についてのみ説得しても協力を得られない可能性があります。内服の必要性や副作用などを正しく理解してもらう必要があります。


2.薬の副作用のみ強調すると、副作用を気にするあまり自己判断で中止してしまう可能性があります。薬について正しい情報をわかりやすく伝えていくことが協力を得られると思われます。


3.本人の考えや思いに耳を傾けずに否定してしまうと、不安が増して治療に協力できなくなったりする可能性があります。正しい情報と困っていることの対処法を考えていくことで、安心して治療に参加できるようになり、落ち着いた家庭生活にもつながります。

0
1.✖
Aさんは薬の副作用(有害事象)を気にして、内服を自己中断している可能性があります。よって、口頭で内服を促すだけでは、問題の解決にはつながりません。

2.✖
薬の副作用(有害事象)より作用(効能)を理解・納得できなければ、今後も自己中断する可能性があるため、適切ではありません。

3.✖
抗精神病薬は抗コリン作用を有しているため、便秘・口渇など神経症状は代表的な副作用として挙げられます。

4.〇
Aさんは便秘がきっかけで薬の副作用を気にするようになりました。よって、便秘の対処法を一緒に考えて、便秘の辛さを改善させるのは適切です。

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