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看護師の過去問 第106回 午後 問225

問題

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Aさん(28歳、女性)は、両親と3人で暮らしている。24歳のときに統合失調症( schizophrenia )を発症し治療を開始している。Aさんは大学卒業後に一度就職したが、発症後に退職し、現在も無職である。2週前から元気がなく、自室に引きこもって独り言を言っているのが目立つようになったため、両親同伴で外来を受診した。両親からは、1年前から便秘が続き、Aさんが薬の副作用(有害事象)を気にするようになったという話があった。

診察では幻聴の悪化が認められたため、薬物治療の見直しが行われた。その後、定期的に両親同伴で外来通院を続けた。3か月後、幻聴は改善傾向を示し、規則正しい生活ができるようになった。外来の診察で、悪化した原因を改めて振り返ったところ、Aさんは「半年前から家族に分からないように薬をトイレに捨てていた」と話した。診察後、Aさんからそれを聞いた両親が、医師や看護師の目の前でAさんを大きな声で叱ると、Aさんの表情は険しくなった。
Aさんの両親に勧めるものとして適切なのはどれか。
   1 .
心理教育
   2 .
内観療法
   3 .
自律訓練法
   4 .
精神分析療法
( 看護師国家試験 第106回 午後 問225 )
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この過去問の解説 (3件)

2
正解は1です。


1 . 心理教育、は〇
心理教育とは、症状・原因・薬物療法・リハビリなどの知識を提供し、病気の理解を深め、治療に向き合えるようにするための教育的支援のことです。
Aさんの両親はAさんの病気の理解が出来ておらず、Aさんを叱るという対応になってしまっているため、この教育的関わりが必要です。


2 . 内観療法、は×
内観療法とは、対象者との関係性を、①世話になった事②世話をして返したこと③迷惑をかけたことについて想起し、自分の感情に向き合い自己を取り戻すきっかけづくりをするものです。現在のAさんの両親はAさんの理解が乏しく、このようにAさんに向き合うことが出来ない状況にあり、適した対応ではありません。


3 . 自律訓練法、は×
自律訓練法とは、自律神経系の働きの低下により起こる症状を、自己催眠によるリラックス効果により改善させるものです。Aさんの両親はAさんの病気の理解が乏しいため、そのような人にこの方法は適していません。


4 . 精神分析療法、は×
精神分析療法とは、対象者は医者に対して、無意識の状況下で、なんでも思い浮かんだ内容をそのまま話す(自由連想)ことで、自己を見つめるものです。Aさんの両親には適していません。

付箋メモを残すことが出来ます。
0
正解1.心理教育


心理教育

統合失調症の症状・原因・治療方法等の知識を持ってもらうように関り、病気の理解を深め治療に取り組めるように教育的支援を行うことです。
心理教育は、認知行動療法を進めていくためにも必要なことです。
家族が正しく統合失調症を理解して、適切な接し方を身に付けることも重要です。病気による特徴を理解できれば、家族の接し方も変化して、患者本人にかかるストレスも軽減し治療にも協力が得られるようになります。


2.内観療法
人間関係の不和を誘因とする、不登校、神経症、うつ病、依存症などに依存症などに対して行います。
内観を深めて過去の経験を受容して自己の価値を知り、生きる喜びを見出していきます。
統合失調症が適応ではありません。


3.自律訓練法は、リラックスした状態を自分で
得られるようにすることです。
疾患の背景に不安や緊張が関わっていると考えられる場合に、症状の改善のために行います。
統合失調症が適応ではありません。


4.精神分析療法は、精神分析の理論と技法を用いた心理療法です。
患者の自発的な表現を傾聴していきます。症状の原因となる超自我やゆがんだ事故の防衛パターンを分析します。
統合失調は、悪化する恐れがあるので対象外になります。

0
1. 〇
Aさんは、両親に大きな声で叱られることで、ストレスを感じていると考えられます。患者・家族への疾病教育ではなく、再発予防や問題解決を目的とする心理教育を勧めるのは適切です。
2.✖
内観療法は、自己発見を目的とした日本製の心理療法でのため、Aさんの両親に勧めるのは不適切です。
3.✖
ドイツの精神科医シュルツによって開発された自律訓練法は、自己催眠により意識的にリラックス状態をつくり、自律神経のバランスを回復させる事を目的としており、Aさんの両親に勧めるのは不適切です。
4.✖
20世紀初頭に心理学者のフロイトによって創始された精神分析という治療法を基にした精神分析療法は、患者の無意識下での心の傷(トラウマ)を分析し、精神疾患の真の原因を発見することを目的としており、Aさんの両親に勧めるのは不適切です。

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