看護師の過去問
第107回
午前 問68
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問題
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さ
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な
は
ま
や
ら
あん摩マッサージ指圧師
1級 管工事施工管理技士
1級 建築施工管理技士
1級 電気工事施工管理技士
1級 土木施工管理技士
運行管理者(貨物)
貸金業務取扱主任者
危険物取扱者 乙4
給水装置工事主任技術者
クレーン・デリック運転士
国内旅行業務取扱管理者
第一種 衛生管理者
第一種 電気工事士
大学入学共通テスト(世界史)
第三種 電気主任技術者
第二種 衛生管理者
第二種 電気工事士
調剤報酬請求事務技能認定
賃貸不動産経営管理士
2級 管工事施工管理技士
2級 建築施工管理技士
2級 電気工事施工管理技士
2級 土木施工管理技士
ビル管理技術者(建築物環境衛生管理技術者)
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この過去問の解説 (4件)
01
胸管とは、胸腹部の内蔵、下半身、左上半身のリンパ液を集めるリンパ管です。つまり「リンパ液が流れるリンパ管」です。大動脈の横を走っています。リンパ液とは、簡単に言うと、「血液から血管外の組織へ漏れたため、回収された水分」です。なので、主成分は血液中の液体成分である「血しょう」です。また、回収されたリンパ液は、水分として活用されるため、「静脈」へ戻ります。なぜ、「血管外の組織へ漏れた水分」をリンパ液として回収する必要があるのでしょうか?その理由として以下の3つがあげられます。
①水分は身体にとても大事なので、回収して効率的に使っている。
→リンパ液としてうまく回収されることで、身体の水分量のバランス維持にもつながっています。
②細菌やウィルスを殺す防衛機能、つまり免疫を担っている。
→リンパ管には所々に、「リンパ節」という白血球が集まった「防衛(免疫)の関所」があります。組織中には、老廃物や細菌、ウィルスなどが含まれています。組織に漏れ出た水分は、組織中に漂うウィルス等ごとリンパ液になります。そして「リンパ節」で浄化されます。
③脂肪分を運ぶ役割を担っている。
→組織中には、臓器から取り込まれた栄養素が溶け込んでいる場合があります。中でも小腸の組織中には、「脂肪分」が溶け込んでいます。この「脂肪分」ごとリンパ液になることで、「脂肪分」は全身に運ばれます。ちなみに、「脂肪分」はなぜ血液で運ばれないのでしょうか?脂肪分は水に溶けません。また、水の中に入れると、脂肪分同士がくっついて大きな油滴になっていきます。イメージとしては、ラーメンのスープの表面に浮かぶ油です。あの油が血液中にあったら、毛細血管が詰まってしまいます。なので、リンパ管を通って上大静脈まで運ばれ、その後全身を巡ります。
話を設問に戻します。胸管は「腹部の内蔵等のリンパ液を集めて流すリンパ管」です。つまり、小腸のリンパ液も運びます。小腸では、水に溶けない「脂肪分」も吸収しています。リンパ管は「水に溶けない栄養素」をリンパ液に含ませて運びます。これらのことから、胸管は、「脂肪分」、つまり「中性脂肪」を輸送します。
ですので、正解は「4」です。
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02
小腸で吸収された栄養素の輸送経路には主に2つあります。
①毛細血管を通って、門脈に輸送され、肝臓で代謝されます。その後、静脈を通って、全身へ運ばれます。
・・・単糖類、アミノ酸(蛋白質の分解された形態)、電解質、水溶性ビタミン、遊離脂肪酸
②リンパ管を通って、胸管へ輸送されます。その後、静脈を通って全身に運ばれます。
・・・中性脂肪、コレステロール、脂溶性ビタミン
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03
4の中性脂肪は十二指腸で胆汁によって乳化され、膵リパーゼの力で分解されることで、脂肪酸とモノグリセリドに分かれます。これらは小腸内で胆汁酸とミセルを形成し、コレステロールとともに小腸から吸収されます。その後、小腸上皮細胞でミセルはタンパク質と結合して、カイロミクロンと呼ばれるリポタンパク質を形成し、胸管で輸送され鎖骨下静脈に合流します。
このことから、正解は4ということになります。
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04
血液は心臓から毛細血管へ流れ、一部は血管外に出て、細胞に酸素と栄養素を
届けます。その後、血液は血管に戻りますが、その際に戻れなかった水分を組織液といい、細胞はこの組織液の中に浸った状態で存在しています。この組織液の一部が毛細リンパ管に入り、リンパ液となります。
リンパ管は段々と集まって合流し、集合リンパ管・主幹リンパ管へと太くなり、最後は「胸管」と右リンパ本幹という2本にまとまり、静脈に注ぎます。この流れがリンパ系です。
リンパ系の役割は主に4つあります。
①戻れなくなった組織液をリンパ管に集め、静脈まで運び、血液循環量に大きな差がないよう、コントロールしています。
②リンパ液の主成分は、免疫細胞の1つであるリンパ球です。リンパ球は、胸腺(リンパ球の分化増殖に関与する器官)で指令を出し、免疫反応の中核を担います。
③小腸で吸収された脂肪分(乳糜:にゅうび)を腸のリンパ管で取り込み、胸管を通って静脈まで運びます。そのため、小腸にあるリンパ管は乳糜管とも呼ばれます。
④リンパ管合流部をリンパ節といい、ここには多くの免疫細胞が集まっています。この免疫細胞が、タンパク質・細菌やウイルス・細胞の代謝から生じた老廃物などを攻撃し、リンパ液をきれいな状態で静脈へ戻します。
以上より、胸管を通って輸送されるのは、4.の中性脂肪です。
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