看護師の過去問
第107回
午前 問70

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問題

看護師国家試験 第107回 午前 問70 (訂正依頼・報告はこちら)

腹部CTを下に示す。胆石が半年間で胆囊内をAからCまで移動した。
Cの状態を表すのはどれか。
問題文の画像
  • 嵌頓
  • 侵入
  • 転位
  • 停留
  • 迷入

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は 1 です。

胆嚢内で胆石が動いて、出口にはまり込んでしまい動きがとれなくなった状態が嵌頓です。胆嚢は食物が体に入ってきた時に収縮し、胆汁を分泌する働きがあります。それにより脂肪の消化吸収を助けますが、胆石の嵌頓が起こると胆汁が胆嚢内に溜まってしまい、腹痛や黄疸、肝機能低下などを引き起こします。

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02

正解:1. 嵌頓

胆嚢の中に出来る結石を胆石といいます。

胆嚢の出口に結石が引っかかること(嵌頓)による胆石発作と呼ばれる腹痛が生じることがあります。

設問のCT画像では、胆石(白い丸の部分)が胆嚢の出口へ移動しているのが分かります。また、胆嚢の出口を塞ぎ、胆嚢が大きくなっていることも分かります。


2. →侵入は、外部から他の領分を侵して強引に入り込むことを表します。

3. →転位は、位置が変わることを表します。「骨のずれ」を表す際に使用されます。

4. →停留は、その場所に留まることを表します。

5. →迷入は、組織や器官あるいはその一部が本来発育すべき部位以外の部位に位置する状態のことです。

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03

正解は 1 です。

胆嚢は、肝臓で作られた胆汁を濃縮し、貯蔵しています。胆汁は脂肪分を
乳化し、消化の働きを助けます。そのため、脂っこい食事を摂ると
胆嚢は収縮し、胆汁を絞り出そうとします。

胆石が出口近くでなければ、そのまま胆汁だけが流れますが、出口近くに
ある時に胆嚢が収縮すると、出口に引っ掛かったような状態となり、
胆汁の流れをせき止めてしまいます。これを「嵌頓」といいます。

胆嚢内圧が上昇し、患者さんは強い痛みを自覚します。また、胆汁が
胆嚢内に停滞したままの状態が続くと、細菌感染や炎症が起こり、それが
急性胆嚢炎といいます。

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04

胆石とは肝臓や胆のう、胆管にできる結石の事を言います。胆石は成人の10人に1人くらいは持っているといわれています。しかし、多くはサイズが小さく、無症状でいることがほとんどです。
しかし、画像のように「嵌頓」した状態であると、腹痛や黄疸、肝機能低下などを引き起こします。

嵌頓とは、出口にはまり込んでしまって動かない状態の事を言います。
画像上は胆石が大きくなって、胆のうの出口をふさいでいます。過去の画像とも比べると、胆のうが大きくなっていることがわかります。

よって、正解は1の嵌頓です。

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