看護師の過去問
第107回
午前 問75

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問題

看護師国家試験 第107回 午前 問75 (訂正依頼・報告はこちら)

Ménière< メニエール >病( Ménièreʼs disease )の患者への指導内容について正しいのはどれか。
  • 静かな環境を保持する。
  • 発作時は部屋を明るくする。
  • めまいがあるときは一点を凝視する。
  • 嘔吐を伴う場合は仰臥位安静にする。
  • 耳鳴があるときは周囲の音を遮断する。

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は 1 です。

メニエール病は原因不明の内リンパ腫によりめまい、耳鳴、感音性難聴などの症状を主症状とします。原因がわからないとはいえ、ストレスや睡眠不足、疲労との関係が深いと考えられているので、できるだけ静かな環境で休むことは、大切な治療になります。

2、発作が起きている時には、1のように静かに休める環境に身を置くことが重要です。暗い環境の方が落ちつけるでしょう。

3、めまいが起きている時には目を閉じているほうが楽に感じるため、閉眼するように援助することが大切です。

4、嘔吐を伴う場合には吐物を誤嚥しないよう、側臥位をすすめると良いでしょう。

5、耳鳴りがある時に周囲の音を遮断しても、耳鳴りがおさまることは少ないでしょう。そのため、耳鳴り中の音を遮断することよりも、耳鳴りが起こらないよう十分な休息、薬を使うなどの対策をします。

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02

メニエール病とは、内耳(かたつむりの様な部位)の中のリンパ液の圧力が上昇してしまう疾患です。内耳は聴覚、平衡覚を担当しています。なので、回転性のめまい、耳鳴、難聴が代表的な症状です。これらの症状に伴い、悪心や嘔吐が伴う時があります。通常、どちらか片方の耳に生じます。明らかな原因は不明です。血行障害、自律神経障害、ストレス等が関与しているといわれています。心身症の中にも含まれます。なので、基本的な治療は「刺激とストレスを避けて安静にする」ことと、症状への「薬物療法」です。

設問に戻ると、「刺激とストレスを避けて安静にする」に該当するのは、「1」なので、正解は「1」です。

参考になった数1

03

正解:1. 静かな環境を保持する。

メニエール病は、激しい回転性のめまいと難聴、耳鳴り、耳閉塞感を繰り返す疾患です。
内耳リンパ水腫が原因で起こるとされていますが、疲れ、ストレス、睡眠不足が症状の誘因となることが多くあります。

ストレス緩和や生活習慣を整え、めまい発作時には静かな環境で身体を休めることが必要です。


2. →発作時、明るい環境では光刺激が強く、めまいを悪化させる可能性があルため、暗い部屋で休むことが望ましいです。

3. →めまいが生じている時は、目を閉じてしばらく安静にしていると治まってきます。

4. →嘔吐を伴う際は、誤嚥を防ぐために側臥位が望ましいです。

5. →耳鳴りは、静かな場所であればある程、気になってしまい、耳鳴りが治ることは少ないでしょう。耳鳴りを誘発する要因を避け、ストレス緩和や十分な休息を取ることが大切です。また、症状が強い際は、薬物療法なども効果的です。

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04

正解は 1 です。

Ménière< メニエール >病とは、内耳の内リンパ水腫によって生じ、
10分~数時間続く激しい回転性のめまいを特徴とした発作が起き、
難聴や耳鳴りも伴います。内リンパ水腫がなぜ起こるのか特定されて
いませんが、不眠・不安・過度のストレス・気圧の変化・頭部の振動・
飲酒・食べ物などが誘発していると考えられています。

○1. 静かな環境を保持し、リラックスして過ごせると良いです。

×2. 光が脳を刺激しめまいを悪化させることがあるため、発作時は
   日陰や暗室で目を閉じて安静に過ごします。

×3. 動いているものを見ると吐き気を誘発するので、めまいがある時は
   目を閉じて過ごします。

×4. 嘔吐を伴う場合は、気道閉塞を防ぐため側臥位にします。

×5. 耳鳴があると、周りが静かな所であればあるほど気になり、より
   苦痛を感じます。好きな音楽を聴くなどリラックスできる環境を
   作る・薬物による対処療法などで対応します。

参考になった数0