看護師の過去問
第107回
午前 問80

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問題

看護師国家試験 第107回 午前 問80 (訂正依頼・報告はこちら)

難病患者が自分の病気について学ぶことで不安を解消しようとする防衛機制はどれか。
  • 否認
  • 昇華
  • 知性化
  • 合理化
  • 反動形成

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この過去問の解説 (4件)

01

1.(×) 「否認」とは、現実を受け入れないことで、自分を守ろうとする防衛機制です。例えば「あの医者はヤブ医者だから、ガンの診断は間違っている」などです。

2.(×) 「昇華」とは、性欲や攻撃欲、破壊的欲求など、社会的に良しとされない欲求を、良しとされているものに変えて発散する防衛機制です。例えば「ムカつく上司を殴れないので、帰りにボクシングジムに通う」などです。

3.(○) 「知性化」とは、満たされない思いや解消されない不安に対して、知的活動によってコントロールしようとする防衛機制です。例えば「病気になった際に、その病気についてものすごく調べる」などです。

4.(×) 「合理化」とは、失敗や嫌な体験を何かと理由をつけて正当化しようとする防衛機制です。例えば「楽しみにしていた食事を食べ損なったが、口コミは悪いし、きっと美味しくなかっただろう」などです。

5.(×) 「反動形成」抑えている強い感情を、正反対の行動として表す防衛機制です。例えば「好きなあの子に意地悪してしまう」などです。

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02

正解:3. 知性化

知性化とは防衛機制の一つです。
受け入れ難い事実を、自分の持つ知識によって客観的に理解し受け止めようとすることです。


1. →否認は、外界の苦痛や不安な事実をありのままに認知するのを避けることです。

2. →昇華は、受け入れがたい衝動を社会的に価値のある行動、特に創造的な活動に変化させることです。

4. →合理化は、最もらしい理屈や理由をつけて正当化しようとすることです。

5. →反動形成は、受け入れがたい本能衝動の意識化を防ぐために、その衝動とは反対方向の態度を過度に強調することです。

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03

正解は 3 です。

知性化とは知性を使って考えることで、感情的にではなく論理的に考えを整理することです。難病を持っていると知った場合には患者様は難病についての知識を深めることで、難病に関する不安に立ち向かい、理解をすることで不安を軽減させようとすることを知性化と言います。

1、否認は難病になったという事実を受け入れずに、拒絶することです。

2、昇華は苦しみを感じる気持ちや強い欲求などを忘れてやり過ごすのではなく、社会的に価値が高いと言われているスポーツや芸術として表現することです。

4、合理化は何か問題が起きた時に、自分にとって都合が良い内容を考え出して、気持ちを正当化させることです。

5、反動形成とは、自分自身で認めたくない欲求や気持ちをわざと正反対に表現することで、自分の中でつじつまを合わせることです。

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04

正解は 3 です。

防衛機制とはフロイトが最初に提唱した概念で、不快な感情や不安を感じた時
心理的安定を保とうと無意識的に起こる、精神的な防衛メカニズムです。
避けようと働く「隔離」「否認」「抑圧」
他に置き換えようと働く「置き換え」「代償」「知性化」「合理化」「昇華」
逆転させようと働く「反動形成」「打消し」「投影」
取り入れようと働く「取り入れ」「同一視」「退行」   などがあります。

1. 否認は、問題そのものを認めないという方法で、家族の死を認めず寝ている
だけだと言うなどがあります。

2. 昇華は、他のこと(困難なことや社会的評価の高いこと)で解決しようという
方法で、哀しみや苛立ちを描いて芸術作品を制作するなどがあります。

3. 知性化は、知性的な働きにより論理的な形で理解しようとする方法で、
苦手なことを避け、本などで知識を深め、克服したと思い込むなどがあります。
「病気について学ぶことで不安を解消しようとする」はこれにあたります。

4. 合理化は、自分は正しいと理由をつけ正当化する方法で、不採用になった時
受からなくて正解だったと弁解するなどがあります。

5. 反動形成は、自分の気持ちを出さないよう反対の行動をとる方法で、
堂々とした態度を取り、自信がないのを隠そうとするなどがあります。

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