看護師の過去問
第107回
午前 問83
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問題
看護師国家試験 第107回 午前 問83 (訂正依頼・報告はこちら)
パルスオキシメータを下に示す。
表示されている数値が示すのはどれか。2つ選べ。
表示されている数値が示すのはどれか。2つ選べ。
- 脈拍数
- 酸素分圧
- 酸素飽和度
- 重炭酸濃度
- 二酸化炭素濃度
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この過去問の解説 (4件)
01
パルスオキシメーターは皮膚の上から機器を当てるだけで、血液中の酸素飽和度を測定することができます。仕組みは皮膚に赤色光と赤外光を当て、動脈の血流を検知します。動脈を検知する時に脈拍数を測ることもできるので、パルスオキシメーターでは酸素飽和度と同時に脈拍数もチェックできます。
2、酸素分圧を測定するためには動脈を採取して、検査に出さなければいけません。この検査を血液ガス分析と言います。
4、重炭酸濃度は血液中に含まれる重炭酸塩の濃度のことで、パルスオキシメーターでは測定することができません。
5、二酸化炭素濃度を測定する時には、酸素分圧を測る時と同じように血液ガス検査が必要になります。動脈から直接動脈血液を採取して行います。
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02
以上のことから、正解は「1」と「3」です。
ちなみに、「酸素分圧」とは体内に含まれる酸素の圧力です。「重炭酸濃度」は体内の酸性、アルカリ性を調整する「重炭酸イオン」(電解質の1つで、アルカリ性の物質)濃度の値です。「二酸化炭素濃度」は血液中に含まれる二酸化炭素の濃度です。上記3つの値の測定には動脈血の採血が必要です。
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03
パルスオキシメーターは、受光部センサーが拍動する動脈の血流を検知し、光の吸収値から計算した酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を表示します。
設問の表示では、SpO2: 98%、脈拍: 71回/分となります。
2. →酸素分圧は、血液中の酸素量の値であり、動脈血ガス分析から測定します。
4. →重炭酸濃度は、血液中のpH調整を担っている重炭酸塩の濃度のことです。一般的には動脈血ガス分析で測定します。
5. →二酸化炭素濃度は、血液中の二酸化炭素量の値であり、動脈血ガス分析から測定します。
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04
血液中のヘモグロビンは、酸素と結びつくと鮮やかな赤色になります。
パルスオキシメータは拍動を感知し動脈血の赤色の度合いを見て、酸素に
結びついたヘモグロビンの比率「酸素飽和度(SpO2)」を見ています。
よって、正解は1.脈拍数と3.酸素飽和度です。
2.酸素分圧とは、動脈の血液に含まれる酸素量の値です。動脈から直接
血液を採取し、血液ガス分析で測定します。
4.重炭酸濃度とは、血液中に含まれる重炭酸塩の濃度のことです。
重炭酸塩が水に溶けてできる重炭酸イオンは、血液のpHを適正に維持
するために重要な役割を担っています。
5.二酸化炭素濃度とは、動脈の血液に含まれる二酸化炭素量を測定する
値です。
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