看護師の過去問
第107回
午前 問84
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問題
看護師国家試験 第107回 午前 問84 (訂正依頼・報告はこちら)
網膜剥離( retinal detachment )について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 確定診断のために眼底検査を行う。
- 前駆症状として光視症がみられる。
- 初期症状として夜盲がみられる。
- 失明には至らない。
- 若年者に好発する。
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この過去問の解説 (4件)
01
以上のことから、正答は「1」と「2」です。
ちなみに、「夜盲」とは普段は見えているのに、薄暗い所で目が見えなくなる症状のことをいいます。
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02
2. 前駆症状として光視症がみられる。
網膜剥離は、何らかの原因で網膜裂孔が生じ、その後、網膜が剥がれることで、視力が低下する可能性のある疾患です。
前兆として、飛蚊症が現れることがあります。
網膜を観察するために、眼底検査を行うことによって診断します。
3. →網膜剥離では夜盲は生じません。
夜盲は、暗い所や夜間に目が見えにくい状態をいいます。先天性のものには網膜色素変性、小口病や眼底白点症などがあり、後天性のものにはビタミンA欠乏症があります。
4. →網膜剥離を放置していたり、発見が遅れたりすると、最悪の場合、失明に至ることがあります。
5. →若年者にもみられますが、50歳以上の高齢者に多く発生しています。
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03
網膜剥離の確定診断をつけるためには眼底検査が必要になります。網膜剥離には色々な種類があり、網膜裂孔の位置や大きさ、数、進行度、合併症などによって現れる症状が異なります。代表的な症状は視力低下、視野障害、飛蚊症、光視症、変視症などです。時には無症状のままで進行し、コンタクトレンズ検査などで偶然に発覚することも珍しくありません。
3、初期症状には夜盲は含まれません。
4、網膜剥離は失明に至ることのある恐ろしい病気です。
5、若年者が発症することもありますが、高齢者に多いと言われています。
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04
「網膜剝離」は網膜が何らかの原因により、眼球壁側から剥離する疾患で
散瞳(瞳を開く目薬を点眼)後、眼底検査をし、確定します。
初期は、黒いものがちらつく「飛蚊症」が起きることがあります。
急な黒い点の増加・視力低下は、網膜剥離や出血の可能性があります。
初期ではレーザー光凝固などで裂孔をふさぐ治療を行えますが、
進行している場合は外科手術を行う必要があります。
発見が遅い、または放置した場合、失明に至ることがあります。
硝子体の液化が進むため、年齢とともに患者数は増加します。
近視が強いと硝子体の液化が早く進み、若くに発症することがあります。
よって、正解は1.と2.になります。
「夜盲」は暗い所や夜間目が見えにくい状態をいい、網膜色素変性・
小口病・眼底白点症など先天性のものと、ビタミンA欠乏症による
後天性のものがあります。
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