看護師の過去問
第107回
午前 問96
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問題
看護師国家試験 第107回 午前 問96 (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん( 75歳、女性 )。1人暮らし。脳梗塞( cerebral infarction )の後遺症で左不全麻痺があり、要介護1の認定を受けている。最近、夜間に中途覚醒することが多い。昨夜、トイレに行く際に転倒し、右手をついた。転倒後から右上肢の痛みがあり、翌朝になっても痛みが強かったため受診した。エックス線写真の結果から、右の上腕骨近位部骨折( proximal humerus fracture )と診断され、入院した。
Aさんの骨折に対して保存療法が行われることとなった。骨折の固定法を図に示す。
Aさんの骨折部の固定として適切なのはどれか。
Aさんの骨折に対して保存療法が行われることとなった。骨折の固定法を図に示す。
Aさんの骨折部の固定として適切なのはどれか。
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この過去問の解説 (3件)
01
上腕骨近位端とは肩関節近くの部分をさします。上腕骨近位端骨折は
転倒など外力が加わることで起きやすく、大腿骨近位部骨折(股関節)、
橈骨遠位端骨折(手関節)、脊椎圧迫骨折と並び高齢者に多い骨折です。
三角布などで固定し、臥床・起床動作時に肩関節を安定させるため、
その上からバストバンドなどで体幹に固定します。
よって、3.の図が正解となります。
1.は手首・前腕の骨折時の固定法、2.は肘の骨折時の固定法、
4.は鎖骨骨折の時に使用する鎖骨バンドの図となります。
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02
上腕骨は、肩関節から肘関節をつなぐ骨で、上腕骨近位端とは、上腕骨の肩関節近くの部分です。
上腕骨近位端骨折は、若い人ではスポーツや交通事故など、高齢者では転倒などの外力で生じることが多くあります。
保存療法としては、三角布などで固定し、臥床、起床動作時に肩関節を安定させるため、バストバンドなど体幹に固定します。
1. →手首や前腕の骨折時の固定方法です。
2. →肘の骨折時の固定方法です。
4. →鎖骨骨折時の鎖骨バンドの方法です。
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03
上腕骨近位端骨折は、上腕骨の肩関節に近い部位で生じる骨折です。交通事故やスポーツなどが原因になることもありますが、高齢で骨粗鬆症を発症している方にも多いと言われています。一般的には保存的治療が行われますが、骨折の程度が重い時には手術療法が選択されることもあります。保存療法としては三角巾やバスとバンドを使って腕を固定し、転位の予防をしつつ、安静が保たれるようにします。この状態のままで骨が結合するまで、経過観察をするのが基本的な保存療法になります。必要があれば適宜リハビリテーションも行います。
1、手首や前腕の骨折時の固定法となります。
2、肘の骨折が起きた時の固定法です。
4、鎖骨骨折の時の固定法です。
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