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看護師の過去問 第107回 午前 問99

問題

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Aちゃん( 3歳、女児 )は、父親( 会社員 )と母親( 会社員 )との3人暮らし。Aちゃんは、生後11か月のときに、卵による食物アレルギー( food allergy )と診断され、医師の指示で卵の除去食療法をしていた。保育所では卵を除去した給食が提供されている。Aちゃんは保育所の給食の時間に、隣の席の園児の卵が入ったおかずを摂取し、蕁麻疹と咳嗽が出現した。保育士に連れられて救急外来を受診した。Aちゃんは保育士に抱っこされ、「かゆい」と訴えており、咳込みがみられた。

受診時に観察する項目で優先度が高いのはどれか。
   1 .
体温
   2 .
心拍数
   3 .
腸蠕動音
   4 .
蕁麻疹の範囲
( 看護師国家試験 第107回 午前 問99 )
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この過去問の解説 (4件)

1
1.誤りです。
日本アレルギー学会によれば、体温低下はアナフィラキシーの診断基準に含まれていません。

2.正解です。
アナフィラキシーの観察項目で優先度が高い症状はショック症状です。ショック症状には、血圧低下、頻脈、冷たく湿った皮膚などが含まれます。
その他、呼吸困難やヒューヒューした呼吸などの呼吸器症状の観察も行う必要があります。

3.誤りです。
アナフィラキシーでは吐き気などの消化器症状が出現することがありますが、優先度としてはバイタルサインよりも低い位置付けとなります。

4.誤りです。
アナフィラキシーでは蕁麻疹などの皮膚症状がでることがありますが、優先度としてはバイタルサインよりも低い位置付けとなります。

付箋メモを残すことが出来ます。
1
正解は 2 です。

食物アレルギーで最も注意が必要なのが、「アナフィラキシー」です。
「アナフィラキシー」とは、食物や薬物などが原因で全身性に症状が
現れる即時型アレルギー反応のことをいい、生死に関わる危険な状態を
アナフィラキシーショックといいます。
「アナフィラキシー」では、皮膚症状の他に血圧低下・喘鳴や嗄声などの
呼吸器症状・嘔吐・意識消失などが起こります。

×1. アナフィラキシーショックに至ると体温低下も見られますが、
○2.  まずアナフィラキシーを考慮し、起きやすい頻脈や不整脈がないか
   心拍を先に測定します。

×3. 消化器症状では、嘔吐や下痢が起こることがあり観察は必要ですが、
   受診時の優先順位はバイタル測定や皮膚観察の後になります。

×4. アレルギーの程度を把握するため蕁麻疹の範囲も観察が必要ですが、
   まずはアナフィラキシーを考慮しバイタル測定が先になります。

0
正解は 2 です。

食物アレルギーはアナフィラキシーショックを起こす危険があります。もしアナフィラキシーショックが起きれば一刻を争う状態となり、すぐに適切な処置が必要となります。アナフィラキシーショックを起こすと心拍数が増え、気道狭窄が起こり、血圧が低下します。優先順位が高い観察項目は心拍数でしょう。

1、アナフィラキシーショックが起こり症状が進むと、体温が低下することがありますが、先に心拍数をみる必要があるので間違いです。

3、消化器症状の観察も必要ですが、優先順位が高くないので誤りです。

4、蕁麻疹の範囲は診察をする時にしっかりと診て、適切な治療を行うために活かします。しかし、アナフィラキシーショックが起こっていないことを確かめてから行うことなので、間違いです。

0
アナフィラキシーは死に直結する非常に怖い病態です。しっかりと学習をして、臨床に出た場面でも使えるように、知識を獲得しておきましょう。
アナフィラキシーの患者では、まず何を考えなければいけないかというと、生命に直結する症状が出ていないかの確認です。
臨床では、気道の狭窄がないか、血圧の低下がないかなどが生命に直結する症状です。
そのように優先順位をつけていくと、
1、体温は通常上がりません。皮膚の紅潮は症状としてありますが、発熱は可能性としては低いです。なので、優先順位は高くありません。
3、腸蠕動音も動いているからといって危険かというと、そうではありません。同様に動いてなくても、アナフィラキシーとは関係ないです。
4、蕁麻疹の範囲は状態を把握するためにも、範囲を記録することは重要です。しかし、生命に直結する症状かというと、その危険性は高くはありません。

この選択肢の中で生命に直結する選択肢は心拍数ですね。
アナフィラキシーとなると、心拍数が上昇して血圧が低下します。このような状態をアナフィラキシーショックといって、非常に重篤な症状といえます。しばしば臨床でも出くわすので、しっかりと覚えておくと良いですね。

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