看護師の過去問
第107回
午後 問164

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問題

看護師国家試験 第107回 午後 問164 (訂正依頼・報告はこちら)

緑内障( glaucoma )と診断された患者への説明で適切なのはどれか。
  • 「治療すれば視野障害は改善します」
  • 「水晶体の代謝が低下して起こる病気です」
  • 「自覚症状がなくても進行しやすい病気です」
  • 「眼瞼のマッサージが眼圧降下に効果的です」

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤りです。
緑内障によって生じた視野障害は、元に戻ることはありません。

2.誤りです。
緑内障の原因は不明な部分も多いですが、眼圧の上昇が関係しているといわれています。主に、眼を循環している房水の排水溝である隅角が閉塞することで眼圧が上昇します。

3.正解です。
緑内障の初期は眼圧上昇が軽度であり、無症状であることが多いです。視野欠損も進行するまで出現しないことが多いです。

4.誤りです。
マッサージやツボ押しが眼圧を下げることに効果的という説もありますが、眼圧を下げるためには目薬やレーザーでの治療を行うことが基本です。最も適切な方法ではないと考えられます。

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02

緑内障とは、眼圧が上昇することで視神経が圧迫、障害されることで発症、特に視野の欠損が生じる病気です。失明の原因第1位です。高齢者の病気と思われがちですが、近年では40歳以下、20代での発症も増えてきていると言われています。
一度視神経が障害されると、障害された視神経は回復しません。よって、治療は進行を遅らせる、症状を悪化させないために行います。

1.一度障害された視神経は回復しないため、一度失った視野は回復しませ
  ん。

2.眼球の内部は毛様体で作られる房水で満たされており、この房水は眼圧の
  調節に重要な役割を果たしています。水晶体と関係するのは、白内障と老
  視(老眼)です。

3.徐々に視野の欠損が進みますが、両目でそれを補いますので、自覚症状が
  ない、というかわかりにくく、気が付かれたときには失明寸前、というこ
  とが非常に大きい病気です。

4.眼圧降下に有効なのは、点眼薬です。また、点眼薬で効果が見られない場
  合、さらに緑内障の種類によってはレーザー療法、手術もあります。

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03

1 治療しても、視野障害が残ることがあります。

2 緑内障は水晶体には関係がありません。視神経と視野に障害が起こるとされています。

3 自覚症状がなくても、進行しやすい病気といわれています。

4 眼瞼のマッサージは行いません。

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