看護師の過去問
第107回
午後 問165
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問題
看護師国家試験 第107回 午後 問165 (訂正依頼・報告はこちら)
梅毒( syphilis )について正しいのはどれか。
- ウイルス感染症である。
- 感染経路は空気感染である。
- 治療の第一選択薬はステロイド外用薬である。
- 梅毒血清反応における生物学的偽陽性の要因に妊娠がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.「トレポネーマ・パリダム」という細菌による感染症です。
2.主として性行為(キスも含む)などで感染します。主に陰部から陰部へ移って感染しますが、稀に口から口へ感染することもあり、乳首、輸血、衣類や食器、カミソリなどからの感染例もあります。皮膚や粘膜の小さい傷から感染し、その後内臓・心血管系・骨・中枢神経など、全身の器官が侵害される病気です。
3.治療薬は主にペニシリンという抗生物質です。
4.梅毒血清検査では、病原とは直接関係のない脂質を抗原としているため、生物学的偽陽性反応を示し、梅毒以外の感染症や膠原病、妊婦や免疫状態が低下している高齢者などで、陽性となることがしばしば認められています。
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02
梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌によって感染する疾患です。ウイルス感染症ではありません。
2.誤りです。
梅毒は、主に病変部位との接触や、血液・性分泌液などの体液との接触によって感染を引き起こします。空気感染ではありません。
3.誤りです。
梅毒の治療薬はペニシリンという抗菌薬が広く使用されています。
4.正解です。
梅毒の検査は、TP抗体定性やRPR法など、異なる時期に反応する検査法を併せて行うことが多いです。その中のRPR法は、感染症や自己免疫性疾患、妊娠といった免疫力が低下する状態にあると偽陽性となることが多いと報告されています。
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03
1.梅毒トレポネ−マという螺旋状菌です。
2.感染者との性行為や疑似性行為によるものが多いと言われていますが、感染した妊婦の胎盤を通じて胎児に感染する経路があり、先天梅毒の原因となります。
3.日本では、経口合成ペニシリン剤(アモキシシリンなど)を長期間(第 I 期で2-4週間、第 II 期で4~8週間)投与することが推奨されています。
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