看護師の過去問
第107回
午後 問200

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問題

看護師国家試験 第107回 午後 問200 (訂正依頼・報告はこちら)

健常な成人の心臓について、右心室と左心室で等しいのはどれか。2つ選べ。
  • 単位時間当たりの収縮の回数
  • 拡張時の内圧
  • 収縮時の内圧
  • 心室壁の厚さ
  • 1回拍出量

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、1と5です。

1 心臓の収縮回数は、右心室と左心室ともに同じ回数です。1分間あたり80回程度収縮します。

2と3 左心室は、肺からの血流を全身へ送る働きがあるので、右心室よりも収縮時と拡張時内圧は大きいです。

4 心室壁の厚さは、左心室のほうが厚いです。左心室は、全身に血流を送るので、右心室より3倍ほど心室壁の厚さがあります。

5 1回拍出量は、右心室も左心室も等しく、1分間に60~80回です。  

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02

心臓は、左右の肺に挟まれ、横隔膜の上方、やや斜めに位置し、その約2/3は正中線より左にあります。大きさは、ほぼ人のこぶし大で、重さは成人では200~300gあります。心臓は中隔で左右に区切られ、左右の部屋は弁によってさらに上(心房)と下(心室)の部屋に分けられ、右心房、左心房、右心室、左心室の4つの部屋からできています。各部屋は同容積で、各心房と心室の出口には、血液の逆流を防ぐ弁があります。
右心室は体循環から静脈を通して返ってきた血液を肺へ送り出す、左心室は肺から戻ってきた血液を全身へ送り出す、という役割があります。
1.1分間に60~100回ほど心臓は収縮しています。脈拍はいわゆる心室の収縮回数を言っています。左右の心室の収縮回数もタイミングも同じです。
2.拡張時の内圧は左心室の方が若干高くなります。
3.1回拍出量は左右同じで、左心室は全身に血液を送り出すため、収縮時の内圧は左心室の方が高いです。
4.心臓は筋肉の塊です。心臓の壁は内側から、心内膜、心筋層、心外膜の3層からなっています。心臓の主体となる厚い筋層は、骨格筋とよく似た筋細胞でできていますが、骨格筋と異なり不随意筋です。右心室は両肺に、左心室は全身に血液をそれぞれ送り出しているため、もちろん左心室の方が筋層は厚いです。
5.心室が収縮して送り出すことを拍出と言い、1回の収縮で送り出す血液量を1回拍出量と言います。右心室から肺を循環した血液は左心房に戻り左心室から全身に送り出されます。よって、右心室と左心室から送り出される1回拍出量は同じになります。

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03

正解は1と5です。

1.1分間に60~100回程度の規則的な収縮を繰り返しています。右心室と左心室は同じ数だけ収縮します。

2.3.心室はポンプ作用をするため心房より強大で、左心室は右心室より圧力が高く、収縮時に最高となります。

4.心室の壁の厚さは心房に比べ厚く、とくに左心室は全身に血液を送る必要があるために厚さは10mm前後で、右心室はその1/3ほどです。

5.1回拍出量は約70mlで、左右で同じだけ拍出されます。

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