看護師の過去問
第107回
午後 問216

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

看護師国家試験 第107回 午後 問216 (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん( 87歳、男性 )。3年前にAlzheimer< アルツハイマー >型認知症( dementia of Alzheimer type )と診断された。1年前に妻が亡くなってから1人で暮らしている。日常生活は問題なく送れていたが、最近Aさんは薬を飲み忘れることが増えてきたり、電話の応対ができなかったりすることがあり、日常生活に支障が出るようになった。

普段は入浴を楽しみにしていたAさんが、1週前に浴室で誤って冷たい水をかぶってしまい、それ以来「お風呂に入ると寒いから嫌だ」と言って、入浴を拒否するようになった。この日も「お風呂は寒い」と言って入浴を拒否している。看護師が浴室と脱衣室の室温を確認すると26℃~28℃にあたためられていた。また、施設内の温度は一定に設定されており、浴室から部屋まで移動する間も寒さを感じることはなかった。
Aさんへの対応として適切なのはどれか。
  • 入浴の必要性を説明する。
  • 特殊浴槽での入浴を勧める。
  • 一緒に湯の温度を確認する。
  • 今日は入浴しなくてよいと伝える。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は、3です。

まずは、Aさんの入浴拒否の理由を明確にします。Aさんは、冷たい水をかぶり、お風呂は寒いと思い込んでいます。そのため、不安を軽減するために、お風呂の湯の温度を確認することが適切です。

参考になった数1

02

正解は3です。
認知症の人は忘れることはありますが、心と体は大きな変化がないこともあります。本人の意思を汲み取って、対応をする必要があります。
1、 説明だけでなく、現場を見ることが大切でしょう。
2、 現場を見てから進めるのは良いかもしれませんが、言葉だけでは伝わらないでしょう。
3、 正解です。
4、 清潔の面を考えると、正解とは言えませんね。

参考になった数0

03

正解は3です。

問題文の「浴室で誤って冷たい水をかぶってしまい・・・」から、入浴は冷たくて寒いという恐怖感があり、入浴を拒否していることが推測されます。
看護師が一緒になってAさんの湯の温度を確かめてもらうことで、安心して入浴してもらうことが重要となります。

参考になった数0