看護師の過去問
第107回
午後 問217
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問題
看護師国家試験 第107回 午後 問217 (訂正依頼・報告はこちら)
A君( 14歳、男子 )は、夏休みのサッカー部の部活動で、朝10時から12時まで屋外で練習した。昼食時におにぎり2個とお茶を500mL摂取し、休憩後の13時から15時まで再び練習した。この日は晴天で、外気温は32℃であった。15分休憩し練習を再開したところ、A君は突然頭痛と悪心とを訴え、グラウンドの隅に座り込んだ。サッカー部担当のB教諭が、A君を日陰で横にして休ませ様子をみていたが、症状が改善せず、顔面蒼白、冷汗が出現した。A君は「気持ち悪い」と言った後に嘔吐した。
B教諭が病院に電話連絡したところ、熱中症( heat illness )の疑いがあるため、A君をタクシーで病院に連れて行くこととなった。このときのA君の意識は清明で、体温は38.7℃であった。
病院到着までに、看護師がB教諭に指示する処置として適切なのはどれか。
B教諭が病院に電話連絡したところ、熱中症( heat illness )の疑いがあるため、A君をタクシーで病院に連れて行くこととなった。このときのA君の意識は清明で、体温は38.7℃であった。
病院到着までに、看護師がB教諭に指示する処置として適切なのはどれか。
- A君の体を冷やす。
- A君に水を飲ませる。
- A君の上体を高くする。
- 中枢から末梢に向けてA君の手足をマッサージする。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 熱中症は、身体を冷やして体内の温度を下げることが必要です。頸部・腋窩・鼠径のクーリングが有効です。
2 A君は嘔吐をしているので、水分補給をするべきでは無いです。水を飲み、嘔吐、そして誤嚥につながる恐れがあります。
3 全身の血流を確保するために、水平臥位が望ましいです。
4 マッサージは心臓に向けて行うので、末梢から中枢にかけて行います。
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02
1・2.熱中症の応急処置では、氷枕や保冷剤で両側の首筋やわき、足の付け根などを冷やします。
嘔吐があるため、水分補給は誤嚥してしまう恐れがあります。
3.鼻出血や頭部の怪我の際には上体を起こす体位をとらせます。
4.中枢から末梢ではなく、末梢から中枢です。
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03
子どもの熱中症は無理をしてしまうことで、起こることが多いです。部活で流れた汗の中には塩分が含まれています。水分だけを摂ればいいのではなく、塩分を同時に摂取することをお勧めします。
1、 正解です。大きな血管が通っているところを冷やすといいでしょう。
2、 嘔吐をした後はしばらく胃の安静を保持しましょう。
3、 血液の循環が良くなるよう、水平臥床が良いでしょう。
4、 マッサージは抹消から中枢が基本です。
熱中症は自分は大丈夫と思っていると危険です。室内にいても熱中症にはかかりますので、涼しくして、水分と塩分を摂りながら過ごしましょう。
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