看護師の過去問
第107回
午後 問221
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問題
看護師国家試験 第107回 午後 問221 (訂正依頼・報告はこちら)
A君( 13歳、男子 )。2週前から下腿の紫斑、腹痛、膝関節の疼痛が出現し、近くのクリニックを受診した。血尿および蛋白尿も認められたため、病院を紹介され受診した。既往歴および家族歴に特記すべきことはない。
身体所見:体温36.7℃、血圧110/66mmHg。意識清明。腹痛、浮腫なし。両膝関節の軽度の疼痛があるが、腫脹および発赤なし。両下腿に紫斑が散在している。
検査所見:血液所見:赤血球470万/μL、白血球5,600/μL、血小板21万/μL。
プロトロンビン活性< PT活性 >105%( 基準値80~120% )、活性化部分トロンボプラスチン時間< APTT >32.0秒( 基準対照31.2秒 )。クレアチニン0.56mg/dL、アルブミン3.7g/dL、CRP0.1mg/dL。補体価( CH50 )41IU/mL( 基準値30~45IU/mL )、抗核抗体陰性。尿所見:蛋白3袷、潜血2袷、赤血球50~99/1視野。
その後6か月間、A君は外来で経過観察となった。関節症状および紫斑は自然に消失したが、尿の異常と低蛋白血症は変わらず、その他の所見も変化がなかった。
A君の尿の異常の確定診断をするために最も重要な検査はどれか。
身体所見:体温36.7℃、血圧110/66mmHg。意識清明。腹痛、浮腫なし。両膝関節の軽度の疼痛があるが、腫脹および発赤なし。両下腿に紫斑が散在している。
検査所見:血液所見:赤血球470万/μL、白血球5,600/μL、血小板21万/μL。
プロトロンビン活性< PT活性 >105%( 基準値80~120% )、活性化部分トロンボプラスチン時間< APTT >32.0秒( 基準対照31.2秒 )。クレアチニン0.56mg/dL、アルブミン3.7g/dL、CRP0.1mg/dL。補体価( CH50 )41IU/mL( 基準値30~45IU/mL )、抗核抗体陰性。尿所見:蛋白3袷、潜血2袷、赤血球50~99/1視野。
その後6か月間、A君は外来で経過観察となった。関節症状および紫斑は自然に消失したが、尿の異常と低蛋白血症は変わらず、その他の所見も変化がなかった。
A君の尿の異常の確定診断をするために最も重要な検査はどれか。
- 腎生検
- 咽頭培養
- 腹部MRI
- クレアチニンクリアランスの測定
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この過去問の解説 (3件)
01
1 腎生検は、蛋白尿、血尿、腎機能低下等がみられる方に対して、診断をつけ、治療法を決定する検査です。
2 咽頭培養は、A群β溶血性レンサ球菌(GAS)による咽頭炎、淋菌による咽頭炎、ジフテリアの診断のために行います。
3 腹部MRIは、腎臓に関する病気の場合は、腫瘍や結石が疑われるときに行います。
4 クレアチニンクリアランスの測定は、糸球体でろ過される血液の量を調べる検査です。A君は、クレアチニンの値が正常値なため、該当する検査ではありません。
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02
腎症状がみられる症例ですが、腎症状は重症化すれば慢性腎臓病、腎不全に至ることもあり、長期に影響を与えることになりますので、定期的に検査を行っていきます。
1. 正解です。より正確な情報が得られるでしょう。
2. 咽頭培養はA群β溶血性レンサ球菌(GAS)による咽頭炎、淋菌による咽頭炎、ジフテリアの診断に利用されることがほとんどです。
3. MRIも有効だとは思いますが、腫瘍などを見るためではないので、違いますね。
4. 尿の出が悪いわけではないので、違いますね。
検査はすべて意味合いが違います。検査が何を行っているのかによって、何を調べているのかの目安にもなりますね。
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03
問題文より、A君には検尿結果で尿蛋白陽性と潜血反応が出ていることがわかります。腎生検を行うことで、尿異常の原因を精査することで今後の治療に対する判断材料となります。
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