看護師の過去問
第107回
午後 問225

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問題

看護師国家試験 第107回 午後 問225 (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん( 32歳、男性 )。自宅の部屋で多量の鎮咳薬を見つけた母親に心配され、自宅近くの病院を受診した。「5年前、仕事が忙しくなって風邪がなかなか治らないことがあった。そのときに処方された咳止めの薬を飲むと、頭がボーッとして気持ちが良かったのがきっかけで、近所の薬局で咳止めを買うようになった。3年前から飲む量が増えるようになり、やめられなくなっている。仕事もうまくいかなくなり、退職した」と言う。Aさんは紹介を受けた精神科を受診した。

さらに2週が経過し、Aさんは鎮咳薬の服用をやめる意思を強く固め、今後の依存症の治療について真剣に考えるようになった。Aさんの父親はAさんが幼少期のころ死亡しており、Aさんは母親と2人で暮らしていた。母親は週2回面会に来て、Aさんに対して小さな子どもに接するように世話をしていた。担当看護師が母親と今後のことについて話すと、母親は「私が何とかします。私しかこの子の力になってあげられないのです。本当はもっとAにしっかりして欲しい。でも、そう言うとAは怒ってしまいます」と話した。
担当看護師の母親への声かけで適切なのはどれか。
  • 「親戚で頼りになる方はいませんか」
  • 「なるべく怒らせないようにすることが大切です」
  • 「お母さんは今までどおりの関わりで良いですよ」
  • 「Aさんが自分で自分のことをできるようにサポートしていきましょう」

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、4です。

問題文より母親は、Aさんに自立して欲しいと願っています。そのため、看護師の対応は4が適切です。ほかの選択肢は、母親への対応として該当しません。

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02

正解は4です。
 この事例では、自分の意思が出てきています。ここは本人の意思を尊重しつつ関わるのが良いでしょう。
1. 他の人を介入させるのはまだ早いと考えます。
2. 感情を押さえつければよいというものではありません。
3. 患者様は成人しています。生命に危険が及ぶ状態でなければ、見守るのも愛情の一つといえます。
4. 正解です。

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03

正解は4です。

お母さんがAさんに対する気持ちはわかりますが、Aさんは成人していますし、かまいすぎてAさんが怒ってしまっては逆効果です。
お母さん自身が、医療機関や 薬物依存症者のリハビリテーション施設からもアドバイスを受け、Aさんを支えていくことが必要となります。

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