看護師の過去問
第107回
午後 問227

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問題

看護師国家試験 第107回 午後 問227 (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん( 23歳、女性 )。両親との3人暮らし。Aさんは大学受験に失敗して以来、自宅に引きこもりがちになった。1年前から手洗いを繰り返すようになり、最近では夜中も起き出して手を洗い、手の皮膚が荒れてもやめなくなった。心配した母親が付き添って受診したところ、Aさんは強迫性障害(obsessive-compulsive disorder)と診断された。母親は、Aさんについて「中学生までは成績優秀で、おとなしい子どもだった」と言う。Aさんには極度に疲労している様子がみられたことから、その日のうちに任意入院となった。

Aさんは、食事の時間以外は他の患者との接触を避け、病室で1人で過ごしている。両親は共働きで、毎日面会に来ることはできない。Aさんは自宅に面会の催促の電話をかけては母親と口論している。Aさんとの関わりに心身ともに疲れ果てた母親が、看護師に相談してきた。
母親への看護師の対応で最も適切なのはどれか。
  • 父親と交代で毎日面会に来るよう勧める。
  • Aさんからの自宅への連絡を制限することを約束する。
  • Aさんの代わりに看護師がAさんの苦悩を母親に伝える。
  • Aさんと母親との話し合いに看護師が同席することを提案する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、4です。

Aさんの気持ちと母親の気持ちを聞きつつ、第3者である看護師が間に入って話し合いをすることが大切です。親子の気持ちが寄り添うことが解決に繋がります。

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02

正解は4です。
Aさんは緊張が強い状態だと考えられます。家族の状況を話すだけでなく、お互いの言葉で意見を聞き、解決策を考えることが大切だと思われます。
1. 家族のことなので、こちらから指示することではありませんね。
2. これ以上の強迫症状を悪化させないようにしなくてはいけません。
3. 自身の言葉で伝えるのが大切でしょう。
4. 正解です。

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03

正解は4です。

強迫障害の場合、強い緊張感から家族を巻き込んでしまうことがあります。問題文でも「面会の督促で毎回母親と口論になり、母親は心身ともに疲労している」状況から、母親は今後Aさんとの面会を拒むことも考えられます。Aさんと母親と話し合いの場に看護師が立ち会い、強迫障害でAさんは苦しい状況であることを理解してもらうこと、根気強く支えてくれるようなアドバイスが必要です。またAさんからも意見を聞き取り、両者が上手く付き合える関係性を保つことができるような解決策を双方で話し会い、対策を考えることも重要です。

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