看護師の過去問
第108回
午前 問13

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問題

看護師国家試験 第108回 午前 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

鮮紅色の下血が見られた時の出血部位で正しいのはどれか。
  • 食道
  • 直腸
  • 十二指腸

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この過去問の解説 (3件)

01

1 . 胃 ×不正解
2 . 食道 ×不正解
3 . 直腸 ○正解
4 . 十二指腸 ×不正解

出血は体のどの部位でも起こります。吐くのか、便として排泄されたか(吐血、下血など)、色(鮮紅色、暗赤色など)の情報により大まかな出血の位置を予想できます。

吐血:新鮮血の吐出は食道出血、胃・十二指腸の大量の出血です。コーヒー残渣様であれは胃・十二指腸からの少量出血です。

下血:上部消化管(食道、胃、十二指腸など)からの出血が腸管内で変化をうけて黒色になったものが下血(タール便)です。横行結腸以下の出血では肛門に近づくほど鮮紅色が強く、血便といいます。

今回は「鮮紅色の下血」ということなので、下部消化管で肛門に近い事が予想されます。よって選択肢のうち直腸のみが該当します。

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02

正解:3. 直腸

下血とは、血液成分を肛門から排出することであり、口腔から直腸までの全消化管が出血源となり得ます。

下血の色調は、出血部位を判断する指標になります。

・黒色便(タール便):上部消化管~空腸上部からの出血。
・暗赤色便:回腸~右側結腸からの出血。
・鮮血便:直腸~肛門からの出血。

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03

正解は3です。

下血とは食道・胃・十二指腸の上部消化管のほか、小腸・大腸などの下部消化管から出血した血液が、肛門より排泄されます。消化液により血液が暗黒色に変化した下血を「タール便」といいます。しかし、消化液の影響を受けにくい大腸・直腸における出血は真っ赤色の新鮮血です。

似た出血として吐血があります。吐血とは、食道・胃・十二指腸からの出血により、口から血液を嘔吐することです。胃酸によりコーヒー残渣様の赤黒い血液が吐き出されます。

これらのことから、1、2、4は消化液の影響を受けるため血液が暗黒色、暗赤色になるため、問題文とは合いません。

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