看護師の過去問
第108回
午前 問12

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問題

看護師国家試験 第108回 午前 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

チアノーゼで増加しているのはどれか。
  • 血中酸素分圧
  • 還元ヘモグロビン
  • 酸化ヘモグロビン
  • 血中二酸化炭素分圧

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この過去問の解説 (3件)

01

1 . 血中酸素分圧
×不正解
PaO2とも表記されます。PaO2は肺における血液酸素化能力の指標です。同時に測定されるPaCO2の値との組み合わせで換気不全と肺でのガス交換障害に分ける事ができます。
動脈血ガス測定にて採血され、標準値は若年者でほぼ100Torr(mmHg)、老年者で約80Torr(mmHg)です。
PaO2の低下は呼吸器系の異常=呼吸不全を指します。

2 . 還元ヘモグロビン
○正解
チアノーゼとは皮膚・粘膜の青紫色変化のことで、四肢末端や唇で容易に確認できます。
毛細血管内血液の還元ヘモグロビン濃度が5 g/dl以上になると末梢性チアノーゼが出現します。

3 . 酸化ヘモグロビン
×不正解
血液中のヘモグロビンは酸素と結合して「酸化ヘモグロビン」となり体中を巡ります。そして、酸素の不足した組織で酸素を離して「還元ヘモグロビン」となります。

4 . 血中二酸化炭素分圧
×不正解
PaCO2とも表記されます。標準値は40Torr(mmHg)前後です。
ガス交換の指標でも使用される値ですが、酸塩基平衡の指標の一つとしても使われます(他にpH、HCO3-、BEの値も一緒に見ます)。

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02

正解は2です。

チアノーゼとは、血液中の酸素不足により皮膚・粘膜が青紫色に変化した状態をいいます。血液中に酸素と結合しない還元ヘモグロビンが増加することにより青紫色になります。還元ヘモグロビン濃度が5g/dl以上となるとチアノーゼは出現します。

1の血中酸素分圧(PaO2)とは、肺における酸素化能力の指標です。健常者で100Torr(mmHg)という圧の単位を使用します。

3の酸化ヘモグロビンは、酸素と結合したヘモグロビンのことです。これが血液中を巡り全身に酸素を供給しています。

4の血中二酸化炭素分圧は、肺における換気量の指標です。健常者では35~45Torr(mmHg)です。高値では低換気状態、低値では過換気状態となります。

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03

正解:2. 還元ヘモグロビン

チアノーゼとは皮膚・粘膜の青紫色変化のことをいい、主に酸素飽和度の低下に影響されます。
中枢性ないし末梢性チアノーゼでは、毛細血管内血液の還元ヘモグロビン濃度が5 g/dl以上になると出現します。

1. →血中酸素分圧(PaO2)は、肺における酸素化能力の指標で、動脈血ガス分析で測定します。肺胞換気量の減少、肺胞でのガス交換障害などによってPaO2は低下します。

3. →酸化ヘモグロビンは、酸素と結合したヘモグロビンのことで、この状態で全身の血液中を巡ります。

4. →血中二酸化炭素分圧(PaCO2)は、肺における換気量の指標であり、PaO2とともに判定します。PaCO2の低下は、換気量が増加し、過換気であることを示します。PaCO2の上昇は、換気量が低下し、低換気であることを示します。

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