看護師の過去問
第108回
午前 問18
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問題
看護師国家試験 第108回 午前 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
動作を安定させるために行うのはどれか。
- 重心位置を低くする。
- 足を閉じた姿勢にする。
- 底が滑らかな素材の靴を履く。
- 重心線を支持基底面の中心より遠くする。
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この過去問の解説 (3件)
01
ボディメカニクスの原則は以下の7つです。
①支持基底面積を広くする
②重心の位置を低くする
③重心の移動をスムーズにする
④重心を近づける
⑤てこの原理を使う
⑥身体を小さくまとめる
⑦大きな筋群を使う
1 . 重心位置を低くする。
○正解
腰を落とす事で重心が低くなり、姿勢が安定します。
2 . 足を閉じた姿勢にする。
×不正解
足幅を前後左右に広くとる事で立位が安定するので、不正解です。
3 . 底が滑らかな素材の靴を履く。
×不正解
底が滑らかな素材の靴だと床の種類によっては滑りやすく、自分自身が転倒してしまう可能性があります。また、介助中に滑ってしまう可能性があるので、安定しません。よって、不正解です。
4 . 重心線を支持基底面の中心より遠くする。
×不正解
介護者が介護対象者に接近する事で容易に介助できるようになります。よって、不正解です。
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02
患者に対しても、自分自身に対しても安全・安楽が守れるようにする「ボディメカニクス」の概念が必要です。
①支持基底面(作業範囲)を広くとる。
②重心を低くする。
③大きな筋群を使い、対象に近づける。
④対象を小さくまとめる。
⑤テコの原理
1は重心を低くすることで安定して対象を動かすことができるため、正解です。
2は足を閉じると支持基底面が狭くなるためあんていしないため、不正解です。
3は摩擦が小さいことで支持基底面が定まらず、姿勢が安定しないため、不正解です。
4は重心線が支持基底面の中心より遠くなるため、姿勢が低くならず安定しないため、不正解です。
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03
患者の体位変換介助をする際など、ボディーメカニクスを取り入れた方法で行うことが良いでしょう。
ボディーメカニクスとは、「身体力学」のことであり、身体の各部分を同時に最も無理なく、しかも合理的に使用できる状態にあることをいいます。
<ボディーメカニクスのポイント>
①支持基底面を広くする
②重心を低くする
③身体に近づける
④大きな筋群を使用する
⑤てこの原理
⑥トルクの原理(患者の身体を小さくまとめ、体軸回旋運動を誘発させる。)
2. →足を閉じた姿勢では、重心が取りづらくなります。
3. →底が滑らかな素材の靴だと、滑りやすく、安定しません。
4. →重心線が支持基底面の中心より遠くなるため、重心がぶれやすく、安定しません。
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