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看護師の過去問 第108回 午前 問37

問題

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便秘を訴えている患者の打診のアセスメント項目で適切なのはどれか。
   1 .
固い腫瘤
   2 .
筋性防御
   3 .
叩打痛
   4 .
鼓腸
( 看護師国家試験 第108回 午前 問37 )
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この過去問の解説 (3件)

2
1 . 固い腫瘤
×不正解
便秘の人で腹部を触診すると硬く触れる部分が分かる事があります。打診では分からないので、不正解です。

2 . 筋性防御
×不正解
筋性防御とは腹部を触診した時に腹壁の筋肉が緊張して硬くなることで、 壁側腹膜の炎症時に起こります。腹膜炎や腹腔内出血の可能性があります。
便秘では起こらない反射なので不正解です。

3 . 叩打痛(こうだつう)
×不正解
叩打痛とは指などで体の一部を軽く叩いた時に感じる痛みの事です。便秘の人の腹部の打診で叩打痛はないので不正解です。

4 . 鼓腸
○正解
鼓腸とは、便秘によってガスが排出できにくくなり腸管内に大量のガスがたまり腹部が膨隆した状態のことです。便秘の人の腹部を打診するとポンポンといった軽い音がします。よって、正解です。

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1
正解は4です。


1 . 固い腫瘤は、便秘でも見られる症状でありますが、これは触診にてアセスメントする内容であるため、不正解です。


2 . 筋性防御は、反射的に腹壁が緊張し固くなり表面から触れらるようになる症状のことです。腹膜炎などで見られる症状です。
便秘の際には見られませんし、これは触診にてアセスメントする内容ですので、不正解です。


3 . 叩打痛は、軽く叩くだけで疼痛があることです。これは打診することでわかる症状ではありますが、便秘の際のアセスメント内容としては不正解であります。

4 . 鼓腸とは、腸を打診することでポンポンと張った音がし、腹部が膨隆した状態になることです。原因はガスの貯留です。これは、便秘の際のアセスメント内容の合っています。

0
(正解) 4
(解説)
打診は、身体の内部に何があるのかを推定するための手技になります。打診では、主に①肝臓の位置や大きさの推定、②心臓の大きさの推定、③横隔膜の位置の推定、④腹部膨満の原因の推定、⑤肺の含気状態を確認する場面において用いられます。打診で、その部位をたたくことによって、その中にどれだけ空気があるのかがわかり、肺や腸管状態や、臓器の大きさなどの手がかりがつかめます。また、部位によって音の響き方が異なるため、音の響きを聞き分けることで、ガスなのか腫瘤なのか判断する手掛かりが得られます。この問題では、便秘のある患者が対象であるため、目的は腹部膨満の原因の推定であり、腸管内にガスが存在しているのか(鼓音)、便が存在しているのか(濁音)を音の性状を聞き分けてアセスメントする必要があります。選択肢の中で、便秘で出現する症状は、鼓腸になります。鼓腸とは、腸管内に多量のガスが貯留して腹部が膨隆した状態であり、腹部の打診音を聞き分けることでアセスメントすることができます。よって、正解は「4」となります。

(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
1. かたい腫瘤:打診ではガスなのか腫瘤なのか判断するための手がかりは得られますが、腫瘤のかたさ
まではアセスメントはできません。腫瘤がかたいかどうかは、触診で情報収集することができます。よって、正解には該当しません。

2.筋性防御:筋性防御とは、腹腔内に炎症が起こった際に反射的にその部分の腹壁が硬くなり、触れられるようになる状態のことを指します。筋性防御の有無は、触診による情報収集でアセスメントすることができます。よって、正解には該当しません。

3.叩打痛:叩打痛は、肝臓や腎臓、脾臓を打診した際にみられる症状であり、骨に響くような痛みと表現されることがあります。尿管結石など特定の疾患の診断基準にもなっていますが、便秘の症状としては当てはまりません。よって、正解には該当しません。

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