正解:1 . 胎児心拍数基線が 110 ~ 160 bpmである。
胎児心拍数陣痛図(CTG:Cardiotocogram)とは、胎児心拍数と子宮の収縮圧を時間経過とともに記録したものです。
CTGでは、以下の5項目をチェックします。
①胎児心拍数基線(bpm=beats per minute:1分間の拍動数)
正常=110~160 bpm
頻脈=160 bpm以上
徐脈=110 bpm以下
②胎児心拍数基線細変動
1分間に2サイクル以上の胎児心拍数基線の細かい変動を表します。
正常な場合、6~25 bpm程度の変動があります。
③一過性頻脈
胎動により胎児心拍数が一時的に増加し、開始からピークまでが15 bpm以上、元に戻るまでが15秒以上2分間未満のものを指します。
一過性頻脈が認められれば、胎動があるということになります。
④一過性徐脈
基本的には、胎児の圧変化や低酸素状態により発生します。
⑤子宮収縮
子宮収縮を確認することで、子宮の状態やそれによる胎児のストレスを判断する材料にします。
2 . 正常な場合、6~25bpm程度の変動があります。
変動を認めないということは、先天的奇形など胎児に何らかの異常があることを示します。
3 . 胎児が健常であると、一定の割合で胎動があるため、一過性頻脈が起こります。
逆に、一過性頻脈が認められないと、胎児が動いていないことを示し、異常となります。
4 . 一過性徐脈は、胎児の圧変化や低酸素状態があることを示しています。
そのため、それらの原因を特定し、判断していくことが求められます。