正解:3. 膀胱平滑筋
排尿のメカニズム
膀胱内の尿が貯留すると、膀胱内圧が急激に上昇します。すると、膀胱壁が引き伸ばされ、壁にある伸展受容器が刺激されます。この刺激が脊髄から脳幹の排尿中枢に伝わり、さらに大脳皮質を通って脊髄の排尿中枢に伝えられます。その刺激は膀胱平滑筋を収縮させるとともに、不随意筋の内尿道括約筋を弛緩させます。さらに、随意筋である外尿道括約筋を弛緩させ、腹圧をかけることによって排尿に至ります。
1. →尿管は、腎臓で作られた尿を膀胱へと運ぶ管のことです。
2. →尿道は、膀胱から体の外へ尿を出すまでの尿の通り道です。男性の尿道は約20cm、女性の尿道は約3〜4cmです。
4. →内尿道括約筋は、自律神経の骨盤神経および下腹神経によって支配されています。脳からの指令によって排尿時には弛緩します。
5. →外尿道括約筋は、体性神経に支配され随意筋であるため、意志により一時的に排尿を停止することができます。