正解:3
(解説)
新生児では、肋骨の角度が水平で呼吸筋が未発達のため、腹式呼吸優位になります。よって、正解は「3」となります。
(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
1.肩呼吸:呼吸困難が増強したとき、あらゆる呼吸筋を動員しようとする働きから、肩の上下運動を伴った呼吸をするようになります。このことを肩呼吸といいます。
2.胸式呼吸:大きく胸を張り胸郭の運動が増す呼吸様式のことをいいます。外肋間筋が収縮すると、肋骨が持ち上がって胸郭が前後左右に拡大、これによって肺は伸ばされ息を吸い込むことができ、外肋間筋が弛緩して胸郭が縮小すると、それによって息を吐き出すことができます。小児では、肋骨の傾斜が成人に近づき、呼吸筋が発達してくるのに合わせて、7歳頃には成人と同じ胸式呼吸となっていきます。
4.胸腹式呼吸:乳幼児は、次第に肋骨が水平から斜めに走行するようになってくる時期になります。3歳頃には、肋骨胸郭と呼吸筋の発達に伴い、胸部と腹部を同時に使う胸腹式呼吸を行うようになります。