正解:3
(解説)
三叉神経は、脳の中心部である脳幹から始まり、顔面で3つの枝に分かれ、最初の枝が額、2番目が頬、3番目が下顎に位置します。三叉神経は、顔の感覚を支配している神経であり、顔の触覚や痛覚、冷熱感、口腔・鼻腔の感覚などを脳に伝える役割があります。よって、正解は「3」となります。
(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
1. 視覚:視覚は瞳孔調整とともに視神経に支配されています。よって、正解には該当しません。
2. 眼球の運動:眼球の運動は、動眼神経と滑車神経の2つの神経によって支配されています。どちらも中脳から分岐している神経になります。動眼神経は、眼筋と呼ばれる筋群の大部分 (外側直筋と上斜筋以外) の支配だけでなく、瞳孔収縮や水晶体の厚みの調節、上眼瞼をあげて「目を開く」運動も行っています。滑車神経は、上斜筋の運動を行っており、目を耳側や下向きに動かす役割があります。また、眼球運動に関わる神経は、動眼神経や滑車神経のほかに、外側直筋を支配する外転神経もあります。よって、正解には該当しません。
4.表情筋の運動:表情筋の運動は、橋から分岐し、顔面に分布している顔面神経が支配しています。よって、正解には該当しません。