看護師の過去問
第109回
午後 問131

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問題

看護師国家試験 第109回 午後 問131 (訂正依頼・報告はこちら)

大腸で吸収されるのはどれか。
  • 脂質
  • 水分
  • 糖質
  • 蛋白質

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、2です。

1、脂質は大部分が中性脂肪として摂取され、消化酵素であるリパーゼの作用で脂肪酸とグリセリンに分解されます。
分解されたあと、小腸の絨毛上皮細胞から吸収されます。
よって、1は不正解になります。

2、食べ物が小腸を通過し大腸に流れてくるときは、完全に水のような状態で流れてきます。
大腸では主に水分や電解質が吸収され、残った食べ物のカスが塊となり、便として形成されます。
よって、2は正解です。

3、糖質は消化酵素の影響で、グルコースやフルクトース、ガラクトースなどの単糖に分解されます。
単糖に分解された糖質は、小腸で吸収されます。
よって、3は不正解です。

4、たんぱく質は消化酵素の影響で、アミノ酸へ分解された後、小腸で吸収されます。
よって、4は不正解です。

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02

正解:2
(解説)
食物は、まず口腔内で噛み砕かれ小さな塊になったあと、胃酸や消化酵素と言った消化液によって栄養素に分解されます。そして、消化酵素によって分解された栄養素は、主に小腸で吸収され、食物繊維などの消化されなかったものは、消化液の中に混ざった水分の多い状態のまま、大腸へと入っていきます。大腸では、主に水分や電解質が吸収され、残った食物残渣が便となって体外に排泄されていきます。よって、正解は「2」となります。

(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
1.脂質:脂質の大部分は、中性脂肪として摂取され、リパーゼという消化酵素の作用で脂肪酸とグリセリンに分解され、小腸絨毛上皮細胞から吸収されていきます。よって、正解には該当しません。

3.糖質:糖質は、単糖類・二糖類・多糖類と種類がありますが、消化酵素によって分解され、最終的に小腸上皮でブドウ糖(グルコース)や果糖(フルクトース)などの単糖に分解された後に吸収されていきます。よって、正解には該当しません。
4.蛋白質:蛋白質は、消化酵素ペプシンの作用を受け、十二指腸で膵臓から出る膵液と混じり、トリプシン、キモトリプシン、ペプチダーゼ類などのタンパク質分解酵素を含む膵液で分解されていきます。そして、回腸へ進みながら、さらにアミノ酸やアミノ酸がいくつかつながったペプチドの形に分解されます。空腸では、ほとんどがアミノ酸に分解された状態になっており、そのまま小腸上皮粘膜から吸収されて、血液によって肝臓へ送られます。よって、正解には該当しません。

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03

正解は、2です。

大腸は、糞便を固くするために、腸管の壁にある血管へ水分と塩類を吸収させる働きがあります。この機能が低下すると、水分が吸収されないので、下痢になります。

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