看護師の過去問
第109回
午後 問146

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問題

看護師国家試験 第109回 午後 問146 (訂正依頼・報告はこちら)

成人の骨格で線維軟骨結合があるのはどれか。
  • 頭蓋冠
  • 脊柱
  • 寛骨
  • 仙骨

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、2です。

線維軟骨結合とは、骨どうしの連結方法のひとつで、広い意味の関節の一種です。2つの骨が、その間にある線維軟骨をはさんで結合しているものです。他の選択肢は、該当しません。

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02

正解:2
(解説)
繊維軟骨結合とは、骨と骨が繊維軟骨で結合していることです。線維軟骨の弾力性から、線維軟骨結合では、両側の骨のつくる角度が少し変わるなど、多少の運動ができるため、半関節に分類されています。繊維軟骨結合には、椎間円板や恥骨結合などがあります。椎間円板は、脊柱は椎骨と椎骨の間に介在しています。よって、正解は「2」となります。

(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
1.頭蓋冠:頭蓋冠における骨の結合は、線維性連結であり、縫合による結合になります。よって、正解には該当しません。

3.寛骨:寛骨は、思春期までは、腸骨・恥骨・坐骨の3つの骨に分かれ間に軟骨があり結合している状態です。しかし、成人になる前に軟骨が骨化し、3つの骨は癒合・骨結合し、1つの寛骨となります。よって、正解には該当しません。

4. 仙骨:仙骨は、小児期に5つの仙椎が軟骨性の椎間円板にて連結します。成人になると、間の椎間円板である軟骨が骨化して骨結合し、1つの仙骨となります。よって、正解には該当しません。

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03

正解は、2です。
骨の連結は、線維性の連結、軟骨性の連結、滑膜性の連結などに分類されます。その中でも、線維軟骨結合は、骨間を満たす組織が線維軟骨でできているものを指し、軟骨性の連結に分類されます。

1、下顎骨を除く頭蓋骨は、縫合によって連結されてます。縫合は、線維性の連結の種類の1つであり、縫合以外には釘植(ていしょく)・靭帯結合があります。よって頭蓋骨は線維性の連結であるため不正解です。

2、仙椎より上の隣り合う脊柱の椎体間結合は、線維軟骨で成り立っています。よって正解となります。また、恥骨も同様に線維軟骨結合から成り立っていることを覚えておきましょう。

3、寛骨は、腸骨・坐骨・恥骨から構成して、1つの骨のように結合されているため不正解です。
このように複数の骨が集まって1つの骨のようになるものを骨結合と言います。

4、仙骨も仙椎が骨結合により1つの骨のようになるため不正解です。

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