看護師の過去問
第109回
午後 問160
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問題
看護師国家試験 第109回 午後 問160 (訂正依頼・報告はこちら)
第 2 ~第 4 腰髄の障害を確認する方法で適切なのはどれか。
- 輻輳反射
- 膝蓋腱反射
- Barré〈バレー〉徴候
- Trendelenburg〈トレンデレンブルグ〉徴候
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この過去問の解説 (3件)
01
膝蓋腱反射
大腿四頭筋の腱をたたくと、大腿四頭筋が収縮して下肢が前に出る伸張反射の代表例です。
中枢の指令であまり大きく反応しないようになっていますが、中枢に障害があると腱反射が大きくなり亢進している状態になります。
L2~4の支配領域になりますので、障害が起こると亢進します。
1.輻輳反射
近くの物を見るときに、焦点を合わせようと内直筋が収縮して眼球が内転し、この時縮瞳します。
中脳の障害や動眼神経麻痺があると縮瞳と眼球の内転が見られません。
3.Barre(バレー)兆候
上肢や下肢に軽い運動麻痺(錐体路障害)がある場合に現れます。脳梗塞・脳出血など錐体路障害を起こす疾患があると陽性を示します。
4.Trendelenburg(トレンデレンブルグ)兆候
中殿筋に麻痺がある時、歩行時片足支持期に骨盤が水平に保てず傾きます。
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02
脊髄が損傷を受けると、脳からの刺激をその障害された部位より下へ伝えられなくなり、また下からの刺激を脳へ伝えられなくなります。
1、輻輳(ふくそう)反射は「寄り目」ともいい、近距離で物を注視すると、両目の視軸が近寄り、瞳孔が縮瞳する現象です。
輻輳反射が見られない場合は、中脳の障害や動眼神経の障害が疑われるので、不正解となります。
2、膝蓋腱(しつがいけん)反射は、下肢を曲げた状態で、膝蓋骨の下のあたりをゴムハンマーなどで打診すると、大腿四頭筋が収縮して下肢が上がる反射です。
膝蓋腱反射は、大腿四頭筋反射テストともいわれ、第2~4腰髄に障害がある場合は、この反射テストで亢進を示します。
よって、正解です。
3、Barré〈バレー〉徴候は、上肢や下肢に軽度の運動麻痺がある場合に出現する徴候です。
主に脳出血や脳梗塞などで現れる徴候なので、不正解となります。
4、4 .Trendelenburg〈トレンデレンブルグ〉徴候は、中殿筋が麻痺しているときに、患側の足を揚げた際に健側の骨盤が下がる現象です。
主に変形性股関節症などで現れる徴候なので、不正解となります。
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03
1 . 輻輳〈ふくそう〉反射とは、近くのものを見るとき、焦点を合わせるために両側の内直筋が収縮し、両眼が内側へ向くように内転する。寄り目のことである。この内直筋への刺激によって瞳孔が小さくなる。この一連の反応のことであるため、×。
2 . 膝蓋腱〈しつがいけん〉反射とは、下肢を曲げ、膝蓋骨の下のところを軽く叩くと筋肉が収縮し、下肢が上がる反射のことである。第2~第4腰髄の障害の有無を調べるのに用いられるため、 〇。
3 . Barré〈バレー〉徴候とは上肢や下肢に軽度の運動麻痺がある場合に現れる徴候のことである。両腕を、手掌を上にして肘を伸ばしたまま前方に挙上し、目を閉じると、麻痺側上皮は回内し、次第に下りてくる。
腹臥位で膝関節を床面から持ち上げさせて135度で維持させると、麻痺側の下肢は次第に下りてくる。以上のことから×。
4 . Trendelenburg〈トレンデレンブルグ〉徴候とは、中殿筋が麻痺しているときに、歩行の片足支持期に骨盤が傾く現象のことであるため、×。
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