看護師の過去問
第109回
午後 問171
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問題
看護師国家試験 第109回 午後 問171 (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん( 59 歳、女性)は裂孔原性網膜剝離( rhegmatogenous retinal detachment )と診断され、硝子体手術の際に硝子体腔中にガス注入を受けた。
手術直後、病室での体位で適切なのはどれか。
手術直後、病室での体位で適切なのはどれか。
- 坐位
- 腹臥位
- 仰臥位
- 側臥位
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この過去問の解説 (3件)
01
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02
裂孔原性網膜剥離
網膜に開いた網膜裂孔が原因で起こる網膜剥離のことをいいます。
硝子体と網膜が強く癒着している部分があると、眼球の動きで網膜が引っ張られて裂孔ができます。
裂孔から液化硝子体が網膜下に入り込んで網膜が剥離します。
初期症状は飛蚊症で、網膜が剥離すると視細胞の機能が低下して、剥離した部分の視野が欠損し、物が歪んで見えたり、視力が低下します。
手術方法としては、強膜パックリング法と硝子体手術があります。
硝子体手術は、眼球の壁に小さな穴を開けて眼球内部に細い器具を挿入して治療します。剥がれた網膜を押さえるため眼球の中に空気や特殊なガス・シリコーンオイルなどを注入します。空気や特殊なガス・シリコーンオイルなどは水より軽いため、網膜を押さえるために、手術後は腹臥位をなる体位制限があります。
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03
裂孔原性網膜剝離
網膜の一部がひっぱられる状態が長く続くと、そこにできた網膜裂孔から硝子体の液体成分が神経網膜の裏側にまわり、神経網膜が網膜色素上皮から剥離していきます。
前駆症状として、飛蚊症や光視症を自覚することがありますが、無症状の場合もあります。進行すると、視野欠損や視力低下が生じます。
網膜剥離が生じている場合は、手術が必要となります。
硝子体腔中にガス注入するのは、剥がれた網膜を抑えるためです。ガスは気体で上方に上がるため、手術後は網膜裂孔を圧迫できるように腹臥位をとる必要があります。
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