看護師の過去問 第110回 午前 問13
この過去問の解説 (3件)
正解は3です。
キューブラー・ロス, E. ( Kübler-Ross, E.)の死の受容過程には5つの段階があります。
第一に死に対する拒絶、「否認」があります。
第二に自己の死への「怒り」という感情表現が生じます。
第三に死に対する対抗方法として、何かに助けを求め、すがるという「取引」という段階があります。
第四に死が不可避であることに対する「抑うつ」状態という段階を経ます。
第五段階では、死へを受け入れる「受容」の段階となります。
これらの段階は、順に進むのではなく、第一段階から第三段階へ飛ぶことや、逆に第四段階から第二段階へ戻ることもあります。
1 .怒りは第二段階に相当します。
2 .否認は第一段階に相当します。
3 .死の受容過程の第五段階です。
4 .取り引きは、第三段階に相当します。
正解は3です。
キューブラー・ロスの死にゆく人の心理変化の5段階とは
第1段階:拒否と孤立
余命があとわずかである事実に衝撃を受け、頭では理解しようとするが感情的に事実を否認している段階です。
周囲は事実のもと行動するため、周囲との距離ができ孤立します。
第2段階:怒り
死という認識は出来たが「どうして自分が」「他の人でもいいではないか」などの怒りにとらわれる段階です。
死への反発があるため、他者へ攻撃的な発言がある場合もあります。
第3段階:取り引き
神や仏に命を乞う段階です。
死への理解は出来たが、少しでも長く生きたい。死を遅らせてほしい。などの思いのもと、奇跡が起こることを信じたり、善い行いを行うなどの行動がみられることもあります。
第4段階:抑うつ
死の回避ができないことを悟る段階です。
死を悲観し、絶望感、諦めが出現し、憂鬱な気分になり落ち込みます。
第5段階:受容
死を受け入れる段階です。
これまでは死を回避しようとしてきたが、死とは誰にでも訪れること、自然なことであるという気持ちが芽生えます。
自分の死を受け入れ、心に平穏が訪れる時期だと言われます。
✕ 1.怒り
第二段階にあたります。
✕ 2.否認
第一段階にあたります。
◯ 3.死の受容
第五段階にあたります。
キューブラー・ロス, E. ( Kübler-Ross, E.)の死の受容過程は以下の通りです。
第一段階:否認・拒否(死を否定する)
第二段階:怒り(自己の死に対して怒りという感情を感じる)
第三段階:取り引き(なにかに助けを求め、すがる)
第四段階:抑うつ(死が不可避なものであることに対する抑うつ状態になる)
第五段階:受容(死という未来を受け入れる)
✕ 4.取り引き
第三段階にあたります。
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