看護師の過去問 第110回 午前 問23
この過去問の解説 (3件)
✕ 1.感染の防止
輸液ポンプの使用によって感染を防止することは出来ません。
✕ 2.薬液の温度管理
輸液ポンプには、薬液の温度管理する機能はありません。
✕ 3.薬物の効果判定
薬物の効果判定には、採血やレントゲン撮影などの検査が必要です。輸液ポンプには、薬物の効果判定をする機能はありません。
◯ 4.薬液の注入速度の調整
輸液ポンプを用いる目的は、薬液の注入速度を調整することです。点滴の施行前に、投与量や投与時間、投与速度を設定することが出来ます。それによって大量投与を予防したり、24時間一定の薬効を保って輸液を維持することができます。また正しく滴下されていないときも、アラームによって知らせることが出来ます。
正解は4です。
輸液ポンプは、施行前に輸液の投与時間、投与量を設定することができます。
これにより厳密に輸液の投与量、速度を管理することができます。
1 .感染の防止機能は備わっていませんので、不適切です。
2 .保温や冷却機能は輸液ポンプには備わっていませんので、薬液の温度管理のために使用するのは不適切です。
3 .薬物の効果判定には、レントゲン画像や採血、心電図などのいくつかの検査を施行します。 輸液ポンプ単体で効果判定することは不可能であるため、不適切です。
4 .薬液の注入速度の調整については、輸液ポンプで設定可能です。
正解は4です。
輸液ポンプは薬剤や輸液を正確に患者さんへ投与する事を目的として使用します。
抗不整脈薬や降圧剤、昇圧剤など指定した投与量を確実に投与しなければ、重大な副作用が出現する可能性が高い場合に使用されます。
1.輸液ポンプを使用することによる感染防止作用はありません。
感染を防止するためには、正確な手順や清潔操作にて投薬を行う必要があります。
2.輸液ポンプでは温度管理はできません。要冷蔵の薬品などは看護師や薬剤師により適切に保管し、適正温度にて投薬する必要があります。
3.薬物の効果判定は輸液ポンプではできません。薬液の効果は血液検査やバイタルサインなどによる判断が必要です。
4.輸液ポンプは、時間ごとの流量や予定量を設定することにより、薬液の注入速度を調整できます。
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